- もう一人の私 (集英社文庫)/北川 歩実
- ¥750
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交通事故で意識障害となった従兄弟と入れ代わる「分身」、乳児取り違え事件が発端となる「渡された殺意」、結婚詐欺師に騙された女に出会う「婚約者」など、“もう一人の私”をキーワードに自分のアイデンティティを揺るがす恐怖を巧みなトリックで描く9篇―。最先端科学を取り入れ、現代社会の歪みが生み出した人間の深層心理をえぐり出す新感覚ミステリワールド。
懐かしい感じがしました。
内容ではなくて、「こういうミステリー短編久しぶりに読んだなぁ」という感じ。
どのお話にもラスト数ページに予想を裏切る結末が用意されています。
途中で「もしや・・・?」と思うものもあれば、「え~。そうなるの?」と驚く作品も
印象に残った作品は-
「婚約者」
部屋に突然訪れた女に、「あなたと婚約していたのよ」と憶えのないことを言われる塩谷。どうやら塩谷の名を語る詐欺師に騙されたようなのだが・・・・。
「月の輝く夜」
中学生の幹哉は、塾講師である真島のIDを借りてパソコン通信をしていた。そこで出会った『月世界』と名乗る女性と親しくなるが、ある日彼女に「会いたい」と言われ・・・・・。素性を偽っていた幹哉の倒錯が興味深い。
なんだか昔の佐野洋さんの小説を読んでいるような気分になりました
時代背景も何もかも全然違うのにね!
ではまた♪
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