おはようございます
うちの会社にも昨日から新入社員が入ってきました。
みんな元気いっぱい!!新しい風を感じます
生まれながらに超能力を持った人たちのお話。
中篇ミステリー全3篇。
【朽ちてゆくまで】
主人公は未来予想ができる女性。
祖母の死後に、両親が撮影した幼い頃のビデオテープを発見する。そのビデオテープに残された映像の意味とは・・・?
【燔祭】
クロスファイアに出てくる青木淳子が登場します。火をつけることができる女性ですね。妹を殺され復讐心に燃える男を前に、その特殊能力をどう使うのか。クロスファイアを別の角度から見ることができます。
【鳩笛草】
人の心を読むことができる貴子。その能力を活かして刑事として活躍していましたが、徐々に能力が失われていくことに気づきます。自信を失っていく貴子ですが・・・。
SFミステリーなんですが、「望まずとも超能力を持って生まれてしまった」主人公たちの苦悩や葛藤がよく描かれています。超能力を持ってしまったが故の悲しみ。全体に漂う悲しみ。
こういうものを書かせたら、やっぱり宮部さんはうまいです。思わず唸ってしまいました。
多くのSF作を書いている宮部みゆきさんですが、これはその原点かな。
宮部さんの世界を知るのにもってこいの一冊だと思います
ではまた♪