- 99%の誘拐 (講談社文庫)/岡嶋 二人
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末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには八年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。そして十二年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。その犯行はコンピュータによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける。第十回吉川英治文学新人賞受賞作。
岡嶋二人さんの誘拐モノです
岡嶋さんは、文章は堅苦しくなくてとても読みやすいのに、しっかりと仕掛けが作られているんですよねー。
これも大変スリリングな作品です
昭和43年に起きた、生駒慎吾誘拐事件。
イコマ電子工業社長で慎吾の父である洋一郎は、犯人の要求どおり5000万円を用意し取引に応じます。そして慎吾は無事に生還するのですが・・・。
物語は20年後。
亡くなった洋一郎が残した当時の事件に関する手記を読み、慎吾は誘拐事件の真実を知ることとなります。
そこから始まる新たな誘拐劇とは-。
誘拐モノの小説って結構ありますよね。
時系列に沿って展開していく攻防がスリリングで、私は好きな分野です
この小説は岡嶋さんらしい、コンピューターをうまく利用した犯罪を描いていて、思わずニヤリ
今ほどハイテク機器が一般的じゃなかった頃の作品なので、新鮮だったなぁー。
いつも記事を書いていて、ハラハラとかワクワクって言葉を使ってしまい、語彙がないなぁと反省していますが、また言ってしまいます。
すごーーくハラハラドキドキする小説ですよ
ではまた♪