ひと呼んでミツコ/姫野カオルコ

彼女はミツコ。私立薔薇十字女子大英文科在籍中。名高い香水と同じ名前を持つ女―。その盲腸の手術痕がうずく時、不埓なやつらに公衆道徳の鉄槌が下る。強力倫理観と超人的能力をあわせ持つスーパー学生ミツコは今日も行く。荒廃する現代社会を憂うすべての市民、まっとうゆえに切歯扼腕している老若男女必読。

これはものすごくおもしろい

道徳観が強く真面目なミツコ。

彼女が怒りに震えたとき、天罰がくだる!!!

たばこのポイ捨て、役所の対応。

世間ではイラっとくることが、結構あります。

大抵は何も言わず我慢・・・・・・で終わるところですが、ミツコには不思議な力が

直接手を下さずに、人々を懲らしめる痛快小説です

相手は重犯罪の犯人・・・などではなく、ちょっとしたマナー違反者たち。

なので、天罰も決して痛めつけるわけではなく、ちょっぴり恥ずかしい思いをさせちゃう・・・・・というものです

勧善懲悪の世界にスカっとするというのもありますが、天罰の内容もかなり笑えるんですよねー。

姫野カオルコさんは、なかなか変わった感性の持ち主で、エッセイなんかもおもしろいです。

ではまた♪