クラインの壷 (新潮文庫)/岡嶋 二人
¥620
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ゲームブックの原作募集に応募したことがきっかけでヴァーチャルリアリティ・システム『クライン2』の制作に関わることになった青年、上杉。アルバイト雑誌を見てやって来た少女、高石梨紗とともに、謎につつまれた研究所でゲーマーとなって仮想現実の世界へ入り込むことになった。ところが、二人がゲームだと信じていたそのシステムの実態は…。


ラストまで読んでしばし呆然としてしまった作品です。

岡嶋二人さんは気軽に読めるのに、ミステリーの醍醐味が詰まった作品が多いので一時期ハマっていました。

本格モノからサスペンスまで多くの作品を残していますが、もう読むことができないのが残念です シクシク

(※岡嶋二人さんは井上夢人さん・徳山諄一さんの二人組の作家で、今は既に解散しています)


本書は岡嶋二人さん最後のミステリー作品です。

後に活躍される井上夢人さんが書かれるような作風でしょうか。現実とバーチャルが入り乱れる世界。


とても読みやすいので、ラストまで一気読みでした。

読み終わってから考え込む時間が逆にとても長かったかも。。



「私はどちらにいるんだろう・・・・・」