- 魍魎の匣―文庫版 (講談社文庫)/京極 夏彦
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匣の中には綺麗な娘がぴったり入ってゐた。箱を祀る奇妙な霊能者。箱詰めにされた少女達の四肢。そして巨大な箱型の建物―箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。果たして憑物は落とせるのか!?日本推理作家協会賞受賞作。
怪談をモチーフに、独特の世界を造りあげる著者。
一見難しそうですが、徐々にその世界に引き込まれていきます・・・・・・。
この本は絶対にありえない様な設定で物語が進み、最後はあっと思わされます。
妖怪など、日本の古くからの怖さみたいものを扱いつつも、本格的なミステリーに仕上がっています。
主人公(なのかな?)の京極堂さん、実際にこんな人がいたら辟易しちゃいますよね
でも、この雰囲気の小説には彼の理屈っぽさや頭のキレっぷりが見事にマッチします。
この本は映画化されたようですが、一体どんなふうに映像化されたのか気になります。
ただ、分厚い本ですので、きっとかなり省略されているだろうと思い、観ることはないだろうな・・・・・・。俳優陣はなかなか魅力的ですけどね