ターン (新潮文庫)/北村 薫
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真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。気がつくと、自宅の座椅子でまどろみから目覚める自分がいた。3時15分。いつも通りの家、いつも通りの外。が、この世界には真希一人のほか誰もいなかった。そしてどんな一日を過ごしても、定刻がくると一日前の座椅子に戻ってしまう。いつかは帰れるの?それともこのまま?


時間を扱ったミステリーですが、私にとっては綺麗なファンタジーかな キラキラ

作者は元国語教師で、文体にかなり特徴があります。
慣れるまでは戸惑うかも?でも、独特の世界観が美しい。

自分ひとりの世界に閉じ込められた主人公が、なお、気高く生きる姿が印象的。


時と人三部作 ↓コチラ


スキップ (新潮文庫)/北村 薫
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一之瀬真理子、千葉の女子高に通う17歳。大雨で運動会の後半が中止になった夕方、ふと目を覚ますと、そこにいたのは桜木真理子42歳。夫と17歳の娘がいる高校の国語教師。時間のねじれの中で17歳の力が25年の時空を超えて動き出す。



リセット (新潮文庫)/北村 薫
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太平洋戦争末期、神戸に住む女学生の水原真澄は、時局の厳しさを横目で見ながら、友人たちと青春を謳歌していた。真澄には、結城修一というほのかな恋心を抱いている少年がいる。幼い記憶にある、30数年に1度しか見られないという獅子座流星群をいつかふたりで眺めてみたいと真澄は心に期していたが、度重なる戦火がふたりを引き裂いてしまう。やがて終戦を迎え、東京オリンピック開催が近づく昭和30年代前半。小学5年生の村上和彦は、自前で小学生に絵本や児童書を貸し与える女性と知り合う。彼女こそは水原真澄だった。折りしも獅子座流星群の到来まで、あと4年と迫っていた…。