火車 (新潮文庫)/宮部 みゆき
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休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。徹底的に自分の痕跡を消して失踪した彼女。いったい彼女は何者なのか。謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。


宮部みゆきさんは大好きですが、やはり私の中で「火車」は一番です。

何年も前の本ですので、常に進歩し続けている現在とは少し事情も異なるかもしれません。

また、その道に詳しい方が読まれると内容的にどうなの?・・・・・という部分もあるかもしれません。


ただ、サスペンスとして読むと大変おもしろい小説だと思います。

女性ならではの感性と筆なのかなぁ。(男性に聞いたところ、イマイチの評価の方もいらっしゃったので)


追っても追ってもなかなか素顔が見えてこない彼女。

自分を消し去ってまで幸せに生きたいという執念がとても怖い。

ラストシーンは胸がすっとしました。秀逸。