CHOCOLATE YELLOW 
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7月5日何が起こる? え?今頃そんな話をしてるの?

7月5日何が起こる? え?今頃そんな話をしてるの?

もう40年前の7月5日にすごいことが起こってるじゃないか!

 

1985年7月5日 崩壊の始まり。

 

南沙織さん、小柳ルミ子さん、天地真理さんの頃から始まった

アイドルブームはキャンディーズの解散の頃で一段落

ツイストやゴダイゴのようなロックの方が若者の関心だった。

 

ところが1980年に、松田聖子、たのきんを皮切りに

再び爆発的なアイドルブームが訪れる。

 

80年代のうねりはすさまじく、

80年が松田聖子、河合奈保子、田原俊彦、岩崎良美、柏原芳恵と

豊作過ぎたため、81年がポストがなくなり、

80年12月デビューのマッチが81年組としてなんとか保ったが

前の年ほどではなかった。

 

今度は82年組が反動で豊作年。

中森明菜、小泉今日子、松本伊代、シブがき隊

石川秀美、堀ちえみ、早見優…など

この反動で、83年がまたもや不作年。

 

岩井小百合さんとか、森尾由美さんとか、ザ・グッバイ。

 ※厳密にはチェッカーズとC-C-Bも含まれるが

  ブレイクは翌年以降

 

このように、ワッとスターを出すと、次の年に不作と

揺れが大きくて、極端だった。

 

そんな中、84年は、菊池桃子、岡田有希子、吉川晃司。

85年は、一応、ミポリンと本田美奈子さんの一騎打ちなので

悪くもなく、良くもなく安定した、供給率になっている。

 

これでやっとバランスはよくなるかと思ったら

85年にとんでもない破壊力のアイドルが登場した。

 

これで全部がおしまいになってしまった。

 

おニャン子クラブ/“セーラー服を脱がさないで”。

1985年7月5日。

 

おニャン子が解散してしばらくしてから

僕は一度ビートルズみたいにソロ曲も併せて

全曲ランキングをしたことがあった。

 

“セーラー服を脱がさないで”は僕の記憶が正しければ114位。

現在でも歌い継がれているというほど、僕はそれほど支持してなかった。

 

当時、おニャン子のメンバーも、あの歌詞のような事はあるのかと

何回も同じ質問を取材で聞かれたそうで、いら立っていたようだ。

 

そうそう。あれは当時のおじさん達が喜んでいるだけで

僕らの世代では、大人たちが僕らを主人公に勝手に作ってる

脚本だという感じでとらえていた。

 

そんな感情が、おニャン子の子たちにも、ファンにも芽生えて

アルバムに入っている“真赤な自転車”という純愛ソングが人気だったりした。

…もっとも、今となっては、

自転車の二人乗りは危ないと言われるかもしれないけど。

 

あんなインパクトの歌よりも、普通にポップスとして歌いたい

聞きたいという反応は、制作陣にも響いたのか

以降、普通のアイドルのような曲に転換して

1986年は1年52週のうち、36週オリコン1位が

おニャン子関連という大全盛期を迎え、

急速にその熱が冷めて、翌年解散となった。

 

本当に台風のように僕らを巻き込んで

メチャクチャにして、台風一過の青空にむなしさを感じるほど

太く短く過ぎ去っていった。

 

これ以降、アイドルは、モーニング娘。が台頭するまで

長い氷河期になるが、それは一世代入れ替えなければならないほど

功罪があったのだろう。

 

大相撲は数十年続いた蔵前国技館が終了して、両国になり、

ジャイアンツのV9とその後遺症でなかなか超えられなかった

阪神タイガースが球団創設初の日本一になり

日航機墜落ら事故があり

聖子ちゃんが結婚して、休業して、

おニャン子がその隙間をみつけてデビュー

安定していたものが崩壊してゆくような一年だった。

 

 

 

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