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2016-12-07 23:00:00

うどんか、そばか、あんか、せだか?~ベムカメSHOW 2016.12~

テーマ:オールディーズ

Frank Sinatra “My Way”1968 


「そばですか?うどんですか?」 

立ち食いそばなどでよく聞かれるフレーズ。 
それは僕の人生の中でも多く問われる選択肢のひとつだ。 

僕の人生はうどん時代とそば時代がスイッチしていた。 

子供の頃は圧倒的にうどん派だった。 
まずツヤがあって明るい白だった事と、太麺なので 
食べる前から食べ応えがありそうな気がして得する期待を抱かせた。 

父親は圧倒的にそば派。 
少年だった僕が、そばのどこがいいかわからないというと 
「大人になったらわかる」と返ってきた。 
そんな父の言葉を、その場では素直に聞いていたが、 
心の中では絶対に蕎麦を好きになる大人にはなりたくないと思った。 

学校の先生もそうだったけど「大人になったらわかる」って 
納得させる説明を怠っていながら、お前は未熟だと言っているようだった。 
と、同時に「今のお前は将来、別のお前になるだろう」という意味にも聞こえた。 
生きていながら人間は大人と子供の間で一度死んでしまうのだろうか。 

だから僕は20代の半ば位まで意地でもうどん派でい続けた。 
それはもはや味の問題ではなく、今の自分が死んでしまわないように 
プライドという生命維持装置で延命してただけだった。 

♪wonderful T~Y~T~M~ 

☆FM ON AIR☆ 

はーい、みなさんこんばんは! 
TYTM-FM 23:00からは寝酒のあなたにお届けする 
楽しい音楽とトーク番組『ベッド・黒ビール』のお時間です。 
今夜は12/7(水)に練馬BE-bornで行われたベムカメSHOWの模様を紹介しながら 
音楽で楽しんでもらう30分です。最後までよろしく!まずはベムカメSHOW最初のステージから。 

♪サンタ・クロースがやって来る 
  ~Here Comes Santa Claus~/エルヴィス・プレスリー 
♪バラバラ/ザ・レインボウズ 
♪ペパーミントツイスト/ダニー&ザ・ジュニアズ 
♪恋の片道切符~One Way Ticket~/ニール・セダカ 
♪ダイアナ/ポール・アンカ 
♪リトル・ダーリン/ザ・ダイアモンズ 
♪モナリザ/ナット・キング・コール 
♪16本のろうそく~16 Candles~/ザ・クレスツ 
♪ワイルドで行こう~Born To Be Wild~/ステッペンウルフ 
♪トゥッティ・フルッティ/リトル・リチャード 

今日のライブはね、いきなりドカンと盛り上がるかと思っていたんだけど、 
ゆったりと落ち着いた雰囲気のクリスマスソングから静かにスタートしたんですよ。 
一気にクリスマス一色。 
2曲目からはアップテンポなものが出てきて、 
オールディーズの定番中の定番、ポールアンカとニールセダカの歌もも登場しました。 
スローソングを挟んで亀ちゃんによる久々の“ワイルドで行こう”も出て来ましたよ。 
前回“シー・シー・ライダー”を歌ったカメちゃんですが、 
今回は“イー・ジー・ライダー”ってわけです。 
再びロックンロールで盛り上がって一気に終わりました。 

さて、今お聞きの曲は、今日のライブでも登場したポールアンカが作詞した 
フランクシナトラによる“マイ・ウェイ”です。 


☆☆ 

20代の頃に僕は一気にそば派になった。 
ずっと食べなかったそばの新鮮味もさながら、そうでなくても 
父親が言ったように子供の頃には理解できなかった美味しさも感じた。 
もはや論理上の問答ではなくリアルに舌で感じたものは信じなければならない。 

そして、僕のチープなプライドという生命維持装置のスイッチを 
切ってもいいと思ったのは 
子供の頃から愛していたものは失われず 
大人になった自分をまだ楽しませていた事を知っていたからだ。 

 黄色とピンク、数字の4、春と夏、土曜の昼下がり、波打ち際、
 にぎやかな商店街、アンダースローとサイドスロー、アスレチック
 新しいアイディア、閉塞された空間、12の倍数、箱、歩道橋
 雪の積もった朝の静けさ、花火、発明、テレビの放送開始と放送終了
 線路と駅、奇跡の逆転、ホットケーキ、ひまわり、阪神タイガース
 太陽系の惑星と月、フラワーロック、四次元世界の考察、迷路
 クリスマス、大晦日、双子のベビーカー、そして、ロックンロール…

それはとりもなおさず、今日現在の自分でも続いている。 

つまり、人間は死なないって事だ。 

☆FM ON AIR☆ 

「つまり、人間は死なないって事だ。 
 死ぬにしても、ほんの一瞬の間だって事だ。 
 しかし人間は、生きているうちから死を恐れるあまり、 
 心まで死んでしまう。 
 俺はあえて言う、人間の運命は生きることだ。 
 そして何の為に生きるか、それは愛すべきものを愛し戦う為だ。 
 少なくとも、俺にとってはそうだ。残された時間を燃焼しろっ!  
 そこにお前の命の輝きがあるんだ!」 

…と、取りつかれてしまった。ゴメンゴメン。 

というわけで『スクール☆ウォーズ』ブルーレイBOX絶賛発売中です! 

さ、気を取り直して、ベムカメSHOWのレポートの続きです。 
セカンドステージは中村詠子さんのステージでした。 

♪ヴァケーション/弘田三枝子 
♪カラーに口紅/森山加代子 
♪素敵な16才/弘田三枝子 
♪ビー・マイ・ベイビー/ザ・ロネッツ
♪恋のハレルヤ/黛ジュン 
♪恋泥棒/奥村チヨ 
♪木枯らしの二人/伊藤咲子 
♪愛の奇跡/ヒデとロザンナ 
♪気がかり/中村詠子 
♪酔歌/吉幾三 

前半はベムカメの余韻のままオールディーズポップス。 
後半は昭和歌謡に突入して、最後は中村詠子さん自身の持ち歌“気がかり”で締めました。 

今夜の僕は「機材がかり」…なんちゃって。 
ワッハッハ…(笑)。 
そんなわけで今回も私ライブPAを務めさせて頂きました。 
♪PPPA~なんちゃって、ワッハッハ…(笑) 

ではここでポールアンカの提供曲をお聞きください。 
トム・ジョーンズの“シーズ・ア・レディー”です! 

Tom Jones “She's A Lady” 1970 


☆☆ 

30才くらいに、僕はたまたまあるネットの掲示板を見た。 
『あなたはそば派?それともうどん派?』。 

ところがそこは険悪なムードの激論が展開していた。 
多くは相手を論破しようと栄養価やカロリーを調べては投げつけており 
喧嘩腰で話してるプライドだけのぶつかり合いでしかなかった。 

特にそば軍の方が強弁で威圧的だった。 
恐らくそばの方が栄養価が高く勝ち目があったからだろう。 

彼らは大きな誤解をしている。なぜなら「どっちが好き」の問いに対して。 
「どっちが正しい」で答えようとしているからだ。 
そして正しいとわかった瞬間に金属バットでフルスイングで殴りかかってくる。 
それはむしろ本当に正しいのではなく 
彼らが自分の中でつじつまがあっているというだけなのに。 

僕はこの時期どっち派でもなく、どうでもいい選択肢だったが 
危うくそんなそば派の連中のせいで、そばまで嫌いになりそうだった。 
言論のそばアレルギーになりそうだった。 

しかし、この時もう一つ重大な事に気付いた。 

それは、なぜそばとうどんはいつもセットなのだろうという事。 
立ち食いそばを始め、飲食店の多くは2つ並列の関係にある。 
本当はハンバーグとヨーグルトぐらい全く別物なのに。 

でも世間の飲食店システムが、同じ器で、同じつゆで、同じ調理法で 
同じトッピングで進められる効率のいいセットとなっている。 
カップ麺ですら、並行して作られている。もはや麵自体がトッピングのようだ。 


実は別物なのにセットで考えられているっていうのは音楽の世界にも多い。 

一番有名なのがビートルズのジョンとポール。 
解散してからジョンが亡くなるまでの70年代は 
ラジオでも二人の作品が合わせてオンエアされたり 
イージーリスニングのLPでは“Love”と“My Love”など 
2人の作品が隣り合わせに収録されていたりした。 

ジョンが“イマジン”などで絶対的な平和を主張している頃 
ポールが運悪く“死ぬのはやつらだ”とか出していたから、 
これまた「正しい、正しくない」の議論が始まる。もううんざり。 
別れたくて別れた2人でも世間はセットで考えられがちになる。 

☆FM ON AIR☆ 

さぁ、ベムカメSHOW最後のステージは再びオールディーズ。 
アンコールでは詠子さんも再びステージに上がって 
オールスターキャストで盛り上がりました。ラインナップを紹介しましょう。 
なんと、今度はインストから始まりましたよ! 

♪テキーラ/ザ・チャンプス 
♪踊りに行こうよ ~At The Hop~/ダニー&ザ・ジュニアズ 
♪浮気なスー~Runaround Sue~/ディオン&ザ・ベルモンツ 
♪ミスター・ベースマン/ジョニー・シンバル 
♪ホワイトクリスマス/エルヴィス・プレスリー 
♪ブルークリスマス/エルヴィス・プレスリー 
♪ロック・アラウンド・ザ・クロック/ビル・ヘイリーと彼のコメッツ 
♪リッチー・バレンス/ラ・バンバ 
♪ロール・オーバー・ベートーベン/チャックベリー 
♪恋の大穴/エルヴィス・プレスリー 

アンコール 
♪オー・プリティ・ウーマン/ロイ・オービソン 
♪キッスは目にして/ザ・ヴィーナス 
♪レッツ・ツイスト・アゲイン/チャビー・チェッカー 

ところで「オールディーズ」って呼び方は、流行ってた当時は 
古くないわけだから、そんな風にには言ってなかったんだよね。 

それまでは普通にロックンロールとかポップスと呼ばれてたんだって。 


☆☆ 

そうそう、「オールディーズ」の時代の事を、歌手名を挙げて説明する人も多かった。 
「ポールアンカやニールセダカの時代」とはよく使われるフレーズだ。 
その方が想像しやすい。 

そうだ。ポール・アンカとニール・セダカもセットにされやすい2人だ。 

Paul Anka “You Are My Destiny ~君は我が運命~”1958 


だけどアンカとセダカは、そばとうどんのように全く違う音楽である。 
恐らくセットにされる理由は代表作のせいだろう。 

“ダイアナ”と“おぉ、キャロル”。 

それは当人たちの代表作というよりは、あの時代の代表作のようなもの。 
そして全く趣の異なる2人が一番近づいた瞬間でもある。 
この2曲の印象があまりにも強烈なために 
今でもオールディーズの定番として、2人はセットとなっているが、 
ちゃんと1人ずつに目を向けるとまるっきり違うのだ。 

一言でいうと、大人びていて情熱的なのがポールアンカ。 
何しろ10代にして初老のベテラン歌手のように余裕たっぷりに 
「君は我が運命(さだめ)」と言い切ってしまうわけだから。 
その他「クレイジー・ラブ」に「マイ・ウェイ」に情感で持っていくタイプ。 
アップテンポなものではトム・ジョーンズの“シーズ・ア・レディ”などもある。 

一方ニールセダカは未熟さの残るティーン・ポップ。 
相手の女性に強くアプローチするというよりは、 
君がいるから幸せとか、その美しさにびっくり~みたいな距離感。 
使っている楽器やフレーズもおもちゃ箱のように明るくキュート。 
“不思議の国のアリス”とか“カレンダーガール”とか“可愛いあの娘”、 
“間抜けなキューピッド”など「君は我が運命」などとは対局な世界である。 

その違いは、生の弦楽器を従えたゴージャスなディナーショーと 
ディズニーランドの「イッツ・ア・スモール・ワールド」のようなものだ 
ちなみにポールアンカは獅子座。ニールは魚座。なるほど。 

実際に2人が共演する機会は少なく、僕も見た事がない。 
しかもお互いがお互いについてコメントするところもお目にかかったことがない。 
ライバルというには畑が違い過ぎて、おそらく当人たちも干渉し合ってないだろう。 
それなのにコンピレーションアルバムではいつも隣り合わせになり 
各国ではこの二人の2個1のベストアルバムまで存在する。 

フォト


「合成写真のベストカップル」があれば必ずグランプリになれる二人だ。 

だから圧倒的にニールセダカが好きな僕は、よくポールアンカも好きなのかと 
聞かれることがあるが、「うん…まぁ…」といつも歯切れが悪い。 

☆FM ON AIR ☆ 

さぁ、番組もそろそろお別れの時間です。 
今日の最後は再び“マイ・ウェイ”を聞いてもらいましょう。 

この歌詞は人生の最後場面を歌ったもので、 
自分の生涯に誇りを持ち、悔いがなかったと語るうです。 

我が国でも日本語の歌詞に訳され「人生」を「旅」、 
そして「死」の事を「船出」と例えられ多くの人に共感されました。 

会社の上司が歌うウンザリするような定番曲という印象が強いのですが 
実際のステージはシナトラからプレスリーから布施明まで、 
大抵はゴージャスアレンジとあの音域に負けないくらいの 
歌の上手い方によって歌い継がれています。 

さっきもいいましたがポールアンカはこの曲の作詞者でして 
ポール自身もステージで歌っています。 

そんな中、衝撃のカバーがあります。 
セックスピストルズのベーシストであるジド・ヴィシャス 


☆☆ 

僕はシドの歌をリアルタイムで知ったのではなく、 
高校生の時に友人からカセットテープを借りた時だったが 
あまりの感動にしばらく何も聞かずにボーっとしていた。 

当時はこんなミュージックビデオが存在している事も知らなくて 
大人になってから初めて見たけど、 
その時もエンディングなど一部規制の入ったものだった。 

“マイ・ウェイ”を歌う人物としては、本当に対局であるため、 
そのこと自体に面白さもあるが、映像の客席を見ると身なりのいい富裕層の 
客ばかりで、歌が始まっても聞き入る客の反応がまるでシナトラを聞くように 
ウットリしたり、拍手したりと、音楽もパンクなのにストリングが入っており 
完全にシドはその世界で孤立している。 

その中でシドは、ツバを吐き、身体を揺すり、イングランドなまりの 
「マイ!ワイ!」という発音で雑に歌い続ける。 

そこでよく考えてみると、この歌詞の本質が見えてきたりする。 

それは、自分の心の決めたままに進んできて後悔はしていないという言葉。 
富裕層の人間がエリート社会のベルトコンベアの上で決めた心に比べると、 
ミュージックビデオの中でシドの置かれている位置はもっと抵抗は大きい。 
初めて僕の中で心に“マイウェイ”の詞が共鳴したかもしれない。 

ビートルズがエリザベス女王の前で歌ったコンサートでジョンレノンは 
「安い席の人は手拍子をお願いします。高い席の方は宝石を鳴らして下さい」 
と言った有名場面があったか、やはり労働者階級と中流階級との 
二層化はこの時にはもっと深刻で、フラストレーションというよりは 
富裕層に対しての価値観の滑稽さを皮肉に描いている。非常に象徴的な作品だ。 

僕は長年、作家のひとりであるポール・アンカが 
シドの歌う“マイウェイ”に対して眉をひそめていると思っていた。 
そちら側の視点から見ると冒涜以外の何ものではないから。しかし意外な事に 
ポールはシドのバージョンに対しては一定の評価をしているたのだ。 

それと、最後にもう一つ付け加えなければならないが、 
人生の最後をテーマにした“マイ・ウェイ”を歌った後、 
シド・ヴィシャスは21才の若さで本当に死んでしまったという事だ。 
その事を思うとまた予言的で胸が熱くなってしまう。 

☆FM ON AIR☆ 

今日は衝撃のラストシーンもカットしてない“マイ・ウェイ”をどうぞ。 
それではごきげんよう! 


Sid Vicious “My Way” 1978 



☆番組終了☆ 

は~い、おつかれちゃん~! 
じゃ、みんな、立ち食いそばに行きましょうか! 
え、俺? もちろん、うどん頼むよ。 
だってさ、そばはウチの父親が好きなんで、なんか対抗しちゃってね。 
あと、蕎麦の好きな奴ってさ、 
うどんより栄養価が高いと自信持ってる奴が多くてなんか感じ悪いんだよね。 

いや~それにしても師走だね。なんだかワクワクするよ。 
クリスマスでしょ、大晦日でしょ、あと双子のベビーカー。 
…あ、関係ないか。ワッハッハ(笑)。

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