「透き通った一日」赤川次郎
「マッチ箱の人生」阿刀田高
「返事はいらない」宮部みゆき
「福の神」乃南アサ
「過去からの声」連城三紀彦
「襲われて」夏樹静子
「眠れる森」北村薫
大御所ミステリー(?)作家7人の短編を集めたもの。
短編とはいえ、それぞれの個性、特徴があらわれていて読み応え十分。
乃南アサ『福の神』は特に心に残ってる。
「疫病神」だと思うほど嫌な客と、その人が連れてきた人たちを観察する女将の話。
「最悪‥」
と思っていたその人も、
その人のおかげで出逢えた人がいたり、
その「最悪さ」ゆえに気付かされた事、学んだ事があったり
考えたら「福の神」だったのかも‥。
最後は、やっぱり役所のベンチでホロリ‥と、してしまった。
風花や旗を辿れば美術館 -睦-