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「若いって素晴らしい」シングル。66年に発売された槙みちるの名曲、いや、昭和のポップスの名曲です。ちなみに彼女は確かまだ現役じゃないかと思います。テレビで2~3年前に出て歌ってましたけど、歌声は昔とほとんど変わらずキュートでした。

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その槙みちるさんが所属していた?のが、あの時代、テレビの歌番組で大活躍した歌って踊るグループ「SHOOL MATES」。ここに「若いって素晴らしい」も収録されています。CDで入手可能。ぼくも最近購入しました。



 この間のチッタでのLONDON NITE X'MASでのDJでも冒頭でかけた曲なんだけど、よく自分のプレイでターンテーブルの上に乗る、懐かしのメロディーのひとつ、それも邦楽、というより昭和歌謡の分類で好んでよくプレイするのが、ここに紹介した槙みちるサンのシングル盤「若いって素晴らしい」です。


 この曲を初めて聴いたのは、もう本当に昔のこと、多分このレコードが発売された頃だと思う。クレジットによると1966年とあるから、ザ・ビートルズが来日した頃です。その武道館のステージに確か彼女も出ていたような記憶がある。歌った曲はビートルズを歓迎するために作られた「ウェルカム・ビートルズ」とかいうタイトルの曲じゃなかったかと、うろ覚えですが、そんな記憶が頭の片隅にある。


 このへんの記憶は定かではないのであんまりアテにしないでほしいけど、言いたいのは、この「若いって素晴らしい」という曲の素晴らしさ。歌謡曲というにはあまりにポップで、なんだかコニー・フランシスやカテリーナ・ヴァレンテあたりのあの時代の海外の曲を聴いているような、そうね~、例えればザ・ピーナツの「恋のバカンス」みたいな感覚ですかね。あの曲も宮川泰さんが作った純然たる日本製のポップスで、ザ・ピーナツのために作られ、後から、カテリーナ・ヴァレンテが日本語で出し直したものですから。


 なんだか、日本の音楽シーンがとても自由で活気に満ちて、しかも優秀な人材がいて海外のポップスに劣らない、あるいはそれ以上の独自の和製ポップスをたくさん生み出していた頃だったような気がします。坂本九とかはそのシンボルのような存在だったんじゃないかな。正直、昨今のJ-POPとかよりはるかにクリエイティブでオリジナルで、なにより夢とハートの根源的なウォームネスが確実にあります。胸躍るサムシングが時代全体にあったせいかもしれないですね。


 ぼくがあえてLONDON NITE とかのDJでそういう曲をプレイするのも、好きだからというのと同時に、日本のポップスの原点やその自由なスピリットを多くの今時の音楽ファンに知っておいて欲しいからなんです。そして、若い人たちから「あの曲は誰のなんて言う曲ですか?」としばしば尋ねられます。ウレシイ瞬間です、DJとして音楽ファンとして。これからも洋邦、新旧関係なくいろいろな素晴らしいと自分が思うものを紹介していきますよ。