昨日から引き続いて母の調子はすこぶる良いものでした。
朝、息子Tが台所で朝食をとっていると、トイレからの帰りにこちらに母がやって来ました。孫をニコニコ見ながらお互い数語話していました。
そして部屋に帰ろうとしてスリッパを脱ごうをした瞬間に母がしりもちをついてしまったのです。母はもちろん私も息子もびっくりして息が止まってしまいました。しかし母の体重が軽いこともあり怪我はありませんでした。本当にホッとしたのは事実です。これで骨折でもしたら大変なことになるところでした。
部屋に戻り「買い物いきたいけど雨降ってるから辞めるわ。」と残念そうに言いました。
朝食は昨日の残りのお鍋のトロトロの白菜、お豆腐、つみれでした。
「清美、これくらいのやわらかさがいいわ。いつものほうれんそうは少し硬いわ。」
といいながら嬉しそうに食べていました。
母が朝食を食べた後は、私は寝不足なこともありは母のベッドの横でウトウトしていました。
母は「寒くない?疲れてるもんね 。よく寝てね。」と優しい言葉を私に投げかけていました。
ウトウトする中で、母がサスペンスを見ながら「犯人はこの人よ。」と言っているのが聞こえていました。
昼前に2年前に手術をした時の同室のTさんから電話がありました。こんな状態になっていることを知らない相手に母は元気な声で逆に相手を気遣う言葉を掛けていました。
「清美、ジャムパンが食べたい。何処のでもいいから。」
ジャムパン?最近そんなこと言うことないのに、どうしてだろう・・・とそう思いながら姉に電話をしました。
結局、ジャムパン四分の一、ピーナッツ数個、姪っ子のFがどうしても自分の買ってきたプリンを食べてと言い一口食べていました。
14時頃に母は「食べ過ぎたかな?」とつぶやいていましたが、私は食べたい時に食べたらいいわという気持ちがあったので母の言葉をあまり気にしませんでした。それから、私は母が証券会社で株を売ってきてほしいと言っていたので姉に母を頼んで一人で近くの会社に売りに行きました。証券会社では、売りに来たのが本人ではないので確認に時間が掛かっていました。
15時11分、携帯が鳴りました。
「清美、お母さんがお腹を痛がっている。」
「すぐ帰るから待ってて。」
暫くするとまた電話がありました。
「清美、トイレでうんちしたらもっと痛がり出した。」
「分かった。今から出るからお姉ちゃんはS先生に電話して来てもらって。」
尋常ではありませんでした。
母のお腹の中でなかでなにかか起こっている。
昼食のせいだろうか?色々と頭の中で考えながら私は走っていました。
歩いても10分も掛からない道のりが長く長く感じました。
こんなことだったら雨が降っても買い物に連れてあげたらよかったと後悔の念が起きました。