昨日A病院の主治医との話しが済み、S医師の所へ外泊中の母と2人で今後の相談に行きました。

向こうの病院から検査結果と主治医の今後の方針が書かれた手紙を持参しました。酷なことだと思いましたが母自身の事です。どうしても母抜きでS医師と話しをすることはできませんでした。心の中では、苦しくて苦しくて母にこれ以上死と向き合わせるのは嫌でした。母に決断させる事は大切ですが、母が精神的に持ちこたえるのか、いいえそれよりも私が頭では分っているのに母の死が迫っている事に向き合う事が怖かったのです。

 「Gさん、検査結果を見たら治療はしないでこのまま過ごしているほうがいいみたいね。どうする?」

 「そうですね。娘のために治療は受けたほうがいいと思ってました。でも、このまま過ごせるならそうします。」

 

私達娘のため?

母はそんな思いを持ってあんな苦しい検査を受けなおしたのか?

私は母が治療を断念しないといけない状態を実感して選択してほしいと思っていたのに、母は本当はもう治療を望んでなかったんだろうか?

それならしんどい入院などしないでよかったのに・・・人の思いというのは本当に難しいと思いました。ましてや最終的に死というものにつながる決定はなかなか口に出しにくいものでした。

それが、日頃からいつも思うことでした。早く退院して自宅に帰らせてあげようと思いました。