以前にも信じられないお話がtechnobahnで記事として紹介された。

それは、アメリカが「米国政府の弾道ミサイル寿命延長計画が座礁、核弾頭の製造技術を喪失」という物で、製造工場も喪失、製造技術も喪失でミサイルの核弾頭の寿命延長計画も挫折というものだ。

当ブログも「アメリカ 核弾頭の製造技術を喪失」というエントリーをアップした。
http://ameblo.jp/bonbon-goo/entry-10222286236.html

アメリカの信じられない出来事はこれに限らない。

NASA、2010年9月30日をもってスペースシャトルを全機退役処分に
http://www.technobahn.com/news/2008/200807081805.html
2008/7/8 18:05 - NASAは7日、2010年9月30日をもってスペースシャトルの全機を退役処分とすることを正式発表した。

以上引用

1970年代の設計で、1981年が初飛行から、かれこれ30年近く経っているスペースシャトルなので、退役処分は当然なのだが、後継機種がこれまで何度も提案されても実現せず、スペースシャトルの全機を退役処分後は、IIS(国際宇宙ステーション)への物資の輸送手段が無いという体たらくだ。

如何にアメリカの財政が困窮しているか、ここからも見えてきます。

軍事大国を維持できるのか、此処に来て疑念が生じて来ました。


そこで次に出てきたのが、technobahnの昨日の記事です。

アメリカは自前でプルトニウム238を生産できないようです。

米エネルギー省、原子力電池用核燃料備蓄が枯渇  technobahn
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200905080452

2009/5/8 04:52 - 米エネルギー省は7日、外惑星探査機などに用いてきた原子力電池用の核燃料備蓄が事実上の枯渇状態となったことを明らかにした。

 木星より外側を探査する惑星探査機の場合、太陽光が十分に届かないためソーラーパネルを利用した発電を行うことができず、ソーラーパネルによる発電の代替手段として、プルトニウム238が崩壊する過程で生じる熱を熱電変換素子で電力に変換する原子力電池(Atomic battery)が使用されてきた。

 しかし、米国における原子力電池用のプルトニウム238の生産は20年前に停止。その後の供給に関してはロシアに依存してきたが、そのロシアも最近になりプルトニウム238の生産を停止してしまったことが、今回の原子力電池用の核燃料備蓄枯渇の原因。

 米エネルギー省では2010年度予算で3000万ドル(約30億円)の研究調査費を計上することで、プルトニウム238の再生産のための調査を開始する。しかし、米科学アカデミーの試算ではプルトニウム238の生産施設建設のためには15億ドル(約1500億円)の巨費が必要となることもあり、プルトニウム238再生産までの道のりは厳しそうだ。

以上引用

米国がロシアからのプルトニウム238の輸入に依存して、生産設備、工場等をここでも喪失、自前でプルトニウム238の生産の出来ない国になりました。

備蓄の枯渇は、ロシアからの輸出がストップすれば起こりうることで、カントリーリスクを考慮すれば、前々から予測されことにすぎない。それでも生産体制を構築できていない点が重要です。まるっきり資金が枯渇した現在のアメリカの姿がここにあります。



科学技術の水準の維持が、今のアメリカでは無理になって来ているのかもしれません。