これまでの経過説明とこれからの治療方針 | 甲状腺の扁平上皮癌

これまでの経過説明とこれからの治療方針

729()

15時前に来てと言われたが、ちょっと早く14時頃に病院へ。

先生が手術に入っていて、長引いているらしく少し待たされる。

その間に、祖母とおばと従妹とその子供、従弟がやってくる。ちょうど放射線治療に行っていたため病室で待ってもらう。その間に凄いスコール。どしゃ降りの雨が降る。


母が戻ってきて談笑していると、妹と姪も病室へ。

うちの親族だけで9人と大所帯に。一通り談笑して、祖母たちは帰っていった。

まだ時間があったので、ロビーでやっていたフラダンスを見に行く。一曲踊るのを見たところで先生の準備ができて呼ばれる。


3剤併用の抗がん剤治療1クール&放射線治療20回分を受けたあとの経過と、今の状態を先生から伺う。


まず一番最初に言われたのは抗がん剤と放射線共にあまり効いていないとの事。

癌細胞は治療をはじめた時より大きくなっているとの事。


写真を見せてもらいながらの説明。

2倍とは言わないが1.2倍とかそれぐらいに大きくなっているらしいが、写真を見ても自分には詳しい所は分からなかった。


放射線と3剤併用の抗がん剤治療は殆どの人(9割?)に効果があるものなので、それ以上に進行しているとなると、甲状腺未分化癌に近く、同じぐらい悪性度が高い。

甲状腺未分化癌の平均余命が2ヶ月~9ヶ月。

甲状腺癌の中で1%ほどしかいない未分化癌が死亡率では甲状腺癌のなかでは一番高い。


これからの治療として提案されたのが

・新しい抗がん剤を試してみる。

・緩和ケアをしながら、体調の良い今の状態を出来るだけ長く過ごす。


ここで母がまだ生きたいと。祖父と祖母より早く死にたくないと。

あきらめたくないと。涙を流しながら先生に訴える。そんな母の背中に手をかける。


新しい抗がん剤の説明。

シスプラチンとアドアマイシンの2剤併用。

この病院ではやったことが無く、データが殆ど無い。

世界各国の文献を調べてみて、2割ほどの癌腫瘍の縮小率がある。

90例ほどのうち、2年生存率が1~2例。


抗がん剤の副作用の説明。

腎不全は骨髄なんとか?は今までの抗がん剤と同じような副作用がある。

アドアマイシンには心毒性があるので、心臓の検査なども行う。

始めて使うものなので、後日またきちんと説明する。


今のところ他に薦められる方法は無く、これにかけるしかない。

でも、症例数が少なく自信を持って薦められないという雰囲気が話し方からすごく伝わってきた。先生も分からないながらも、たくさんの文献等を調べて、誠実に向き合ってくれている。


選ぶ余地も無く、新しい抗がん剤を試してみることにした。

最後まであきらめたくないし、できることはやりたい。

どれだけ確立が低くても、確立論じゃないところで戦っていきたいと思うのは精神論によりすぎかなとも思う。


セカンドオピニオンの話をする。

一番症例数が多い国立がんセンター東病院へ今度行くことになるかも。


明日外泊の予定だったが、急遽、今日から2泊にしてくれた。

病院側のそういう対応がとても嬉しい。

家に戻って、できるだけ病院にいるのと同じタイムスケジュールでと言ってはいるのだが、なかなかその通りにはいかないことにやきもきしながら23時を迎えてしまう。