書譜 唐 孫過庭
臨書、今日の一枚。
線が粘ってきてよい感じ。
墨の濃度が抜群だった。
落ち着きのない子供だった。
好奇心の塊だった。
7歳になったある日、母にお習字教室に連れて行かれた。
最初は嫌々だったと思う。
泥んこになって遊んでいるほうが面白かった。
正座して筆を持って面白くもなく決められた枚数を書いて先生に提出していた。
「レモン」をいつまでたっても綺麗に書けない私に向かって先生が言った。
堀尾君の書く「モ」は大きくて良く書けてる。
レモンと書かれた半紙。
褒められて、正直嬉しかった。
それから少しだけ書くことが楽しくなった。
筆を持つことに喜びを与えてくれた荒井雅子先生に感謝。