《絵本》ペットソンとフィンダスを知ってる? | 北欧スウェーデン語の絵本屋さん《Bokhandeln Blog》

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北欧スウェーデン語のユーズド洋書絵本をメインに雑貨も扱う、Lilla Bokhandeln(リッラ・ブークハンデル)のお知らせを主に扱うブログです。

時刻は深夜2時を回ったところ。

先日、スウェーデンから取り寄せた本の一冊、
ペットソンシリーズでおそらく初となる
ボードブック(厚紙絵本)である
「Känner du Pettson och Findus?」を読んでみました。

すぐに読み終えられるくらいのお話なのですが、
この本についてスグここに書きたくなったので、
草木も眠るこの時間にもかかわらず更新です。

Lilla Bokhandelnのきっかけ
ペットソンシリーズには10年以上前に
大学の教材として初めて触れました。

それが、「Pettson får julbesök」という絵本。



そんなに熱心な大学生ではなかったので、
スウェーデン絵本の世界における立ち位置というものを
まったく理解していなかったのですが、
この絵本を読んだことでスウェーデン絵本に
深く興味を持ち始めました。

実は、Lilla Bokhandeln(略:リラブ)も、
このペットソンシリーズを日本に紹介したいがために
始めたと言っても過言ではないのです。

この絵本シリーズが並んだネットショップを作りたかったわけ。

お店のトップページに本棚を置いていますが、
これもペットソンシリーズを並べることをイメージして作りました。

シリーズ第一作から30年
1984年に「Pannkakstårtan」が発表されてから、
「Känner du Pettson och Findus?」が発表された2014年で
もう30年が経っています。



左が、友達のリカードが見つけてくれた
1984年印刷で推定初版の「Pannkakstårtan」、
右が「Känner du Pettson och Findus?」。

で、なぜ「Känner du Pettson och Findus?」のことを
今すぐ書こうと思ったのか。

うん、うまく説明できない。

きっとこれは、まだペットソンシリーズを、
特に第一作の「Pannkakstårtan」を読んだことが無い方に
説明しても理解してもらうのが難しいことですが、
逆に言えば「Pannkakstårtan」を昔読んだことがある方には、
ぜひ「Känner du Pettson och Findus?」も読んでほしいと、
強く思ったからですかね。

たぶん、この2冊を今から同時に読んでも
あんまりここで伝えたい感情は
得られないと思うんです、正直な話。

でも、1000人に1人くらいに
この伝えたいことが伝わればそれでいいです(笑)

誤解を招かないように一応書いておきますが、
もちろん「Känner du Pettson och Findus?」から読んでも
十分に楽しんでもらうことはできますよ?
今からでもペットソンシリーズデビューは遅くない!

自分は「Pannkakstårtan」を読んでから
すでに10年以上経っていますが
彼らには彼らの時間が流れているんだと感じました。

いつまでもペットソンはペットソンだし、
フィンダスはフィンダスだし、
1人と1匹の日常は30年間変わらないんだ、と。

特にシリーズ30周年とか書いてあるわけじゃないのだけれども、
ここで「Känner du Pettson och Findus?」を
こういったストーリーにしたのは、
作者のスヴェン・ノードクヴィストからの
無言のメッセージだと勝手に解釈してみました。

ちょっとノスタルジーを感じるんじゃないかと。

» Känner du Pettson och Findus?(ペットソンとフィンダスを知ってる?)

あー、午前3時を過ぎた。

mvh ビョルネン・ソベル