■ 体温37 度は熱ではない
日本の体温計は37 度のところが赤く塗ってある。
家内は日本の病院に肺炎で入院したとき、先生が何度検温しても
37.5度より下がらないのでちっとも退院の話が出なかったという。
そのうち若い先生でこのことを勉強したことがある先生が
ヨーロッパ人はこれで平熱だということに気がつき
晴れて退院となったという話である。
だから家内の体温は暖かい。そのせいかどうか分からないが日本の夏に弱い。
37度に色がついているのは、メーカーが勝手にしていることだと
松田道雄先生の本(岩波新書に多数有り)にも書いてあるのを見つけた。
私は人間はみな同じだと思い込んでいた。
「じゃ、ヨーロッパの体温計は何度に色がついているの?」と尋ねると
「子供のときからデジタル体温計だったから知らない」【会話は英語です】
「また先進国ぶりっこして、、、」
「あら、オムロン製よ」
「20 年前に日本で売っていたかなぁ」
「いい物は最初に外国で売るのよ、日本は。お金になるから」
「そうなのかなぁ」
「うちにはパイオニアのレーザーディスクプレイヤーもあったわよ。
シリアル番号が二桁の」
パイオニアのレーザーディスクを最初に輸出した方、連絡ください。
後日フランスで体温計を売っているのを見つけたが、
37度のところが赤かった。