トリアセテートのストレッチのかかったギャバ | 生地ログ

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なるべく暴走しないように頑張ります。

こんばんは

Boite a coutureの若旦那です

 

このところ少しサボってた生地ログ

 

久々に書きます

さて

何から説明しましょうか

 

ギャバからいきますか

 

ギャバというのはギャバジンの事

 

綿、梳毛、麻、ポリエステルなどで織られた緻密で丈夫なコシのしっかりとした綾織物です

 

 

この写真では解りづらいかもしれませんが、綾目が出てるでしょ

 

この織物の特徴は裏面よりも表面に綾目がはっきりと浮き出るんです

 

通常はたて糸の本数がよこ糸の倍使われており、そのため綾目の角度が急勾配になってるんですね

 

服地に適した素材です

 

さて、次はトリアセテートにいきましょうか

 

トリアセテートはアセテートの仲間

 

アセテートの原料はパルプになります

 

これに酢酸を化学的に結合させて酢酸セルロースにしてこれを繊維にしたものです

 

いわゆる半合成繊維となります

 

半合成繊維ですから、植物繊維と合成繊維の中間くらいの位置づけとなります

 

アセテートとトリアセテートの違いは、酢酸の割合によって違ってきます

 

酢酸の割合が59.5%以上の物をトリアセテートといいます

 

つまりトリアセテートの方がアセテートよりも合成繊維に近い性質も持つことになります

 

アセテートの最大のウリは絹に似た光沢感や風合いです

 

ちなみにアセテートとトリアセテートですが、トリアセテートの方が生地の質が高い位置づけとなります

 

このアセテートで有名なものとしては、三菱レイヨンのソアロンが挙げられます

 

ということでおしまい

 

あ、ストレッチは解るよね

 

伸びる素材ですね

 

ストレッチ素材にはポリウレタンが含まれることが多いです

 

ちなみにポリウレタン3%でも結構なストレッチ感があります

 

5%なんか超えたらラクラクな素材になります

 

おしまい

追伸

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本日は写真の修正に追われてます

以上