コハクチョウ死骸 鳥インフルエンザを検出 松江・七類港
2011.11.12 02:17


 島根、鳥取両県は10日夜、松江市美保関町の七類港で見つかったコハクチョウ1羽の死骸から、A型インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。環境省によると、野鳥から同ウイルスが検出されたのは、全国でも今季初めて。


 強毒性の鳥インフルエンザかは未確定で、鳥取大で詳しく検査している。来週にも判明する見通し。


 死骸は島根県東部農林振興センター職員が7日に回収。簡易検査は陰性だったが、遺伝子検査で陽性と分かった。環境省は回収場所の周辺10キロ圏内を野鳥監視重点区域に指定した。


 鳥取県によると10キロ圏内にある養鶏場は同県境港市の1カ所だけで、県職員が立ち入り検査した結果、異常はなかった。検出を受けて同県は11日、10キロ圏内の野鳥監視を強化。さらに、県庁などで防疫対策連絡会議を開き、野鳥の死骸を見つけた場合は速やかに県などに連絡するよう県民に周知することなどを確認した。

 10キロ圏内のパトロールは、県西部総合事務所の職員6人が2人1組で実施。境港市の緑地公園でも、野鳥の異常行動や集団死などがないかを調べた。