三重県松阪市の山中光茂市長は24日、公募していた副市長に公立高知工科大マネジメント学部客員教授、小林益久氏(47)を選んだことを明らかにした。6月議会に上程後、7月1日にも就任予定という。山中市長は「世界のトップに近いところで仕事をしてきた人で、能力もプロ意識も高い。民間でのノウハウを直接的に生かしてもらえると期待している」としている。

 山中市長は決め手を「現場に入っていく覚悟や、将来のビジョンを持って市を変えていく覚悟が最もある候補だった」と説明。「これまでの経験で、外部に対する交渉力や課題発見能力もある。市民や職員の話を聞く謙虚さもあり、感銘を受けた」と述べた。

 小林氏は、山形県出身。早稲田大大学院理工学研究科の工業経営専門分野で修士課程を修了し、ペンシルヴァニア大大学院国際開発学科で修士号を取得。昭和63年から富士銀行に勤務し、ゴールドマンサックスなど外資系証券会社で勤務した。平成12年から早稲田大理工学部経営システム工学科で非常勤講師を務め、今年4月から高知工科大で客員教授をしている。

 昨年12月の同市議会が副市長を2人制とする定数条例を議決し、市は1月12日から3月5日までの約2カ月間、公募者1人分を募集し、125人の応募があった。書類選考や公開集団面接などを経て、今月上旬の個人面接で決めた。副市長の公募は、これまでにも兵庫県の豊岡市などでも行われた例がある。

 一方、小林氏は「行政は素人ではありますが、これまで日米英の金融機関で培ってきた経験、知識、人脈を活かし、松阪市の皆さんと一緒に汗をかき、誇れるまちを創れるように誠心誠意、日々努力する所存です」とコメントを寄せた。

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