ある日突然、
僕は、がんになった。
しかも、ステージ4。
ということは、
体の中で数ヶ月、
いや、何年もかけて、
がんが育っていってたんだろう。
でも、
前兆はなかった。
途中で体調不良とかもなかったし、
まったく気づく由もなかった。
だから、
直接的な原因が何であるかなんて、
分かるはずもない。
ということは、
他の臓器のがんや、
脳卒中や心筋梗塞、糖尿病など、
どの病気が襲ってくるのかは、
確率的には、同じなんだと思う。
今回は、
突然、肺がんになったけど、
それが、
突然、脳卒中だったとしても、
おかしくなかった。
もしかしたら、
命に関わる病気って、
いきなりやってくるんじゃないのかな。
事故と一緒だ。
前兆も予告もなし。
違うのは、
その場で死ぬのか、生きるのか。
生きたとしても、
余命あと何年になるのか、
当分、生き続けられるのか。
これも、
自分がどれになるのか、
事前には分からない。
僕は
肺がんになったけど、
肺がんで死ぬとは限らない。
明日、突然
心臓が止まるかもしれないし、
まさかの事故で
命を落とすかもしれない。
どうなっても、おかしくないし、
どうにもならないかもしれない。
もうこれは、運だね。
だから、
未来のことをいくら考えたって、
分かるはずないし、時間のムダ。
今、生きてるのか死んでるのか。
もう、それだけ。
死んだら、
人生終わりだけど、
生きてるってことは、
まだ終わってない。
まだ、
苦しいこと、辛いこと、
あるかもしれない。
もうそれは、仕方ない。
生きてるんだから。
終わりが来るその日まで、
明るく楽しく、
自分の人生を生きよう。