最初のスタート渋滞による遅れ以外、次の5kmごとのラップはなんとか24分台で進んで来た。
今回はゴールまで。
31~35km: 4:55-4:54-5:02-5:02-5:01 (24:44)
ついにきた。
同じペースで走っているつもりでも脚が、身体が重くなってじわじわペースが落ちてくる。
ここで無理にキロ5分を切るペースにすると、ふくらはぎや大腿がヒクついてくる。
(攣らないでくれ!もうちょっとまともに走らせてくれ!)
ここから1kmずつ。
36km: 5:16
ついに終わった。両脚の膝まわりと大腿の筋肉が攣った。
いや、正確にいえばヒクヒクいって攣る寸前。もうちょっとでも負荷がかかったらたちまち攣る状態。キロ5:15~5:20までが精一杯。それ以上ペースを上げたら完全に攣って走れなくなる。
37km: 5:17
攣らないギリギリのペースで走る。ストライドを伸ばすと攣るのでピッチでごまかして走る。
ガーミンのスタートからの平均ペースがついに5分0秒と表示された。もうここからペースを上げることは不可能だからサブ3.5は絶望。
気持ちが切れたからだろうか、身体の疲労も急に出てきてずるずるペースが落ちて、ついに現在のペースが5分30秒と表示された。
この時が気持ち的には一番の地獄だった。
38km: 4:54
このままキロ30秒ずつオーバーしたらサンシャインの記録(3時間33分台)よりも遅れてしまう。一人で古河まで来て、何やってんだよ。今日サブ3.5が無理でも、一秒でも近づけろよ。「どんなときでもベストは尽くす」のが信条だろ。
(もう1回だけ、もう少しだけなんとかしてみよう)
脚でスピードを上げると攣るので、肘を引いて骨盤を回す意識で脚に負担がかからないようにピッチを上げてみる。ガーミンは現在のペース4:55と表示。まだいけるじゃないか。
39km: 5:00
ダメだ。やっぱりダメだ。疲れて肘も引けないし骨盤も回せない。もう腕も脚も身体も動くところがない。
この時が身体的には一番の地獄だった。
40km: 4:55
辛い。辛いだけ。感覚も鈍っているのか、ここからはガーミンが鳴ったのもわからずラップも確認しなかった。
41km: 4:47
辛い。ゴールはまだか? ランナーを一人、またひとりかわして行く。辛いのは自分だけじゃない、みんなもつらいんだ。
42km: 4:45 (今レース最速ラップ)
辛い。攣るな。辛い。攣るな。辛い。
GOAL:
ようやく競技場に入った。
ここでようやくガーミンでスタートからの時間を確認。
「3時間31分30秒」 ・・・・・ ジ・エンド(!?)
最初の1kmのラップが1分30秒オーバーだったことでなぜか3時間31分30秒以内がネットでサブ3.5だと勘違いしていた自分は、自分と十分に闘ってそして打ち克った喜びと、しかしサブ3.5達成できなかった悔しさとでなんとも言えない気持ちでGOALした。
しばしガーミンをストップするのを忘れて呆然としていた。
やっぱり悔しい。込み上げてくるものの抑えが利かない。
気持ちの持って行き所がなかった。
とぼとぼと歩きながらガーミンをストップしてゴール後の給水を受け取り、完走メダルをかけてもらった。
記録証を発行してもらって受け取って、サブ3.5までどのくらい足りなかったのかと思いながら記録証を見た。
記録:3時間31分○○秒
(フムフム)
ネットタイム:3時間29分47秒
(・・・!・・・!? マジで? よくわからないけど、機械の誤作動かもしれないけど(単に自分の勘違い)、とにかくネットでサブ3.5達成したんだ!)
速報(遅報)記事のサブタイトルの「地獄から天国」とは、こういうこと。
最近年のせいか本当に涙もろい。
地獄でも泣いて、天国でも泣いた。
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