以前にも書いたと思いますが、昨年マハティール前マレーシア首相が講演で、一国のリーダーの資質として、国民の立場で物事を考えること、間違った時に素直に謝れることを挙げておられました。全く同感です。

私は、また一国のリーダーには物事を多面的に、長期的に考えられる能力を求めます。もし、その能力に欠けるなら、それを補える勉強をする事やブレインの存在が不可欠です。

今の日本のリーダーやリーダー候補にその資質があるでしょうか。甚だ疑問です。(一昨日のサンデープロジェクトで田中真紀子さんがかなり辛口の批評をされたのを聞かれた方もいると思います。私も同感です。総裁選の有力候補たちも、彼らの父親達と比べると経験も見識もスケールもかなり見劣りする事は否めません。)

靖国参拝や郵政民営化に固執したり、後は官僚に丸投げしたりするリーダーでは国民の将来は真っ暗です。外交にしても米国一辺倒では、独立国日本の将来は危ういと言う外ありません。

http://newsflash.nifty.com/news/tk/tk__kyodo_20060516tk003.htm  (靖国参拝は頼りとする米国にも支持されません。)

ところで、昨日のニュースで北朝鮮の元工作員が、横田めぐみさんが移送された招待所の或る広大なComplexから、中央まで金正日専用の地下鉄があると語っていました。私は、入社当時名古屋の地下鉄建設に関わっていたので、それが如何に膨大な費用を必要とするかを良く知っています。もし事実なら狂気の沙汰と言うしかありません。そのようなリーダーから拉致被害者や北朝鮮の国民を解放する事は、緊急かつ必須の事だと考えます。しかし、一方で、外交問題は拉致問題と米国対策だけではありませんし、またこれらの問題解決の為にも、日本のリーダーには外交に関わるバランス感覚と見識が求められます。

http://www.asahi.com/politics/update/0515/001.html

山口実

P.S.過ちを憚らず改めるリーダーの素質を持った箕輪登さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006051501001520.html