二日続けでスポーツのお話。しかし、こちらは手放しで感動。
約2時間半テレビに噛付いていた。
弘山晴美さんと渋井陽子さんの壮絶なレース。
一時は3000Mあった大差を跳ね返した弘山さんの頑張りは
本当に素晴らしかったし、悪コンディションの中で終始レースを
リードして行った渋井さんの走りも賞賛に値すると思う。
実は、僕はあの豪快な渋井選手のファン。今回は彼女自身
期するところもあり、一生懸命彼女を応援して30KM近くまで
は彼女の楽勝と思っていた。
しかし、あれは30何KMの地点だったろう。それまで寒い雨の中
いっぱいいっぱいで走っていた弘山さんが差をじわじわと
詰めだした。
その大きな原動力は夫の勉コーチの併走しながらの応援。
彼の声が聞こえてから、明らかに腕の振りが良くなり
ペースが上がった。
日本の長距離会の女王と言われ、1500M,300M,5000Mの
日本記録を樹立しながら、マラソンは過去2位が3回。
どうしても勝てなかった。
しかし、37歳の今回、ラースト・ランと思われた10回目の
レースでの優勝。
まさに勉さんとの二人三脚の勝利と言える。
終盤、特に最後の2KMは弘山さんの強い気持ちと走りに
感涙しながら必死で応援していた。
Never give upを体現してくれた走りだった。
ただ、ただ、感動!
山口実
P.S.同時に「 男は勇ましいことを言わずに、優しくて頑張り屋の
女性たちのサポート役に徹することが、世の中を平和にする」
と再確認できるレースだった。
(asahi.comより)