朝・夕、2匹のわんこと散歩していると、どこの地区のごみステーションにも1つや2つ、必ずといっていいほど不法投棄された粗大ごみが捨てられています。
自転車、電子レンジ、リサイクル家電として電気店を介してメーカーに送り返されなければならないと法律で定められているはずの冷蔵庫にテレビ。
自転車をよく見てみると新品同然。ただ前タイヤの溝がフラットになってエアが抜けているだけ。恐らくパンクでしょう。タイヤの溝がフラットになると10mも走らないうちにパンクはします。
自転車店では、商売の形態をかなり変えてきているみたいですね。釘穴程度のパンクでも、チューブにゴムのりを塗布してパッチをあててくれるようなところは、今やほとんどなくなりました。
穴が1つ開いただけで、新品のチューブを買わせて交換だけして終わり。それでもチューブの価格に修理(交換)代をしっかりプラスして請求されます。前タイヤなら特別な知識がなくても、ごく普通の女の子でも30分もあれば簡単にパンク修理でも、チューブやタイヤの交換でもできますよ。
材料はすべてホームセンターと100円ショップで揃います。自転車店で同じ事をしてもらう半額以下で。後ろタイヤもやってできないことはありませんけど、最初からスムースには行きません。でも慣れれば簡単、すぐに慣れますよ。
電子レンジで壊れるといえば、電子銃かターンテーブルのモーターでしょう。でもモーターが壊れることってほとんどないと思います。9割が電子銃だと思います。
”電子銃”なんていうと、物騒なものを想像するでしょうけど、電球なんです。
発熱量のものすごく高い電球。これも、御家庭の照明の電球を取り替える感覚でできちゃいます。電子レンジの型番を電気店に言って、この電子レンジの電子銃を取り寄せてください、と依頼すれは取り寄せてくれます。後は買って帰ってきて御家庭の電子レンジのソケットに差し込むだけ。
きょう見かけた光景はすごかったですね、去年発売されたプラズマテレビを不法投棄してるんです。捨ててるほうも、ぼくがわんこたちと通りかかったのに気づいて、まずい!と思ったんでしょうね。
「あなた、このテレビ、寝室ででも使ってもらえないかしら?」なんていきなり話しかけてきました。
「壊れてないのよ。ただ、最新型の42型を買ったもんだから・・・これは37型だもの、小さくて迫力がないから。やっぱり今は42型でしょう。でもリビングに2台は必要ないし。それに、今買うとものすごく安いのよ。ほら国の政策でハイブリット車とか、省エネタイプの冷蔵庫とか、国が補助を出してくれるから」
あまりにもばかばかしくて聴く気になれないので、うちのわんこはマーキングもしないし大ちゃんのほうも自宅の自分専用トイレでないとしないから、早く帰ってさせてやらないと言ってその場を離れました。
もちろん口実です。でもマーキングも大ちゃんもしないのは本当です。自宅の自分専用のトイレでしかしません。
言葉がわかるなら、大ちゃんでも小ちゃんでもしたくてしたくてどうしようもないってジェスチャーでもしてくれると助かるんですが、チワワが後ろ足で2足歩行するわ。レトリバーに至っては前足立ち、つまり逆立ちで、たまに片足を上げて1本足になったりするもんですから。背中をぞくっとするものが走りましたよ。
ほんとに、おまえは角兵衛獅子かっ!
ってことは・・・ぼくは勤皇の志士鞍馬天狗だ。やったーぁー!
大ファンですよ、鞍馬天狗。小説も、その映像化も。
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たしかにハイブリット車や省エネ冷蔵庫、薄型テレビを買うと国の補助があるようですね。
でもその財源はどこから出るんでしょうね。それをよーく考えないと。近い将来何倍もの利息がついて返済することになるんですよ。平成の大増税とかいって。
帰り道、骨董品店の前を通ると懐かしいブリキの看板が壁に並んでました。
ボンカレー、オロナミンC、オロナイン軟膏、そして一粒で300mの江崎グリコキャラメル。小学校のときにほんとかと思って運動会に、100m走るのだからと思って前日に1粒を3等分して、当日走る寸前に内緒で1片食べましたけどビリは相変わらずビリでしたよ。
その看板の下のほうに書かれてあった番組広告は鉄人28号。
鉄腕アトムとともに昭和を代表するヒーローでありながら、アトムと対極的。
アトムは未来への希望の、鉄人は太平洋戦争という負の遺産の象徴で決して生まれてきてはいけなかった存在。
これらの看板は売り物ではなくてコレクションなのだそうです。
きょうは「昭和の日」。
捨てる神あれば拾う神あり。