○○やか、○○らか、○ん○り、○っ○り | かやくりひblog

○○やか、○○らか、○ん○り、○っ○り

「さわやか」「すこやか」など「○○やか」という形容動詞語幹の言葉は、私の思いつく範囲で「しめやか」を除いて、どれも前向きというか好ましい状態を表す言葉のようです。「しめやか」にしても「お葬式がしめやかにとり行なわれた」はお葬式自体は順調に終わった時に使う言葉で、順調に終わらなかったら「しめやかに」は使えないでしょうね。

同じような言葉に「やわらか」「ほがらか」などの「○○らか」があります。

私は持っていませんが、これらの言葉は逆引き辞書を使えば容易に見つけられます。

「ほんのり」「ぼんやり」など「○ん○り」の副詞は、寿岳章子さんによると○○の部分がその状態を表しているそうで、京都を象徴している「はんなり」は「はな」に由来している、といわれると、なるほど、と思います。

「『ほの』か」→「ほんのり」、「『ぼや』っと」→「ぼんやり」。

「○ん○り」が、由来する元の言葉をやわらげている印象があるのに対して、似た言葉で「きっぱり」「くっきり」などの「○っ○り」などの副詞は、例示した言葉のように明瞭さを表すものと「ゆっくり」「おっとり」のように、それとは別の作用をするものに分かれそうです。

「○○やか」「○○らか」は逆引き辞書で容易に探せると書きましたが、「○ん○り」「○っ○り」などの言葉を容易に探せる辞書があればいいな、と思います。