私のDTM事始め | かやくりひblog

私のDTM事始め

そもそも私がPCを所有しようとしたきっかけは、PCで音楽を鳴らしたいということだった。

1980年代の8ビットPCは、「御三家」というのがあった。

NECのPC88、富士通のFM7、そしてSHARPのMZ。

雑誌などで、このうちのどれがいいか調べたところ、他の2社はFM6音源+PSGだったのに、SHARPではあってもMZではない、X1turboZという機種はFM8音源+PSGとなっていて、これはX1turboZにするしかないと思ってしまった。

ところが購入して判ったことだが、同梱されていたVIP(Visual Instrumental Player)という音楽ソフトは、FM8音源ではあるものの、メロディーに5音、パーカッションに3音が固定、そこにPSGも加えることができる、というもので、主にクラシックを愛好している私としては、このVIPというソフトは満足できるものではなかった。

半年ほどして、VictorがX1用にMUSEUMという楽譜入力のDTMソフトを発売したことを知って、早速購入。これはFM8音源を全てメロディーに使用することができるもので、楽譜入力といってもPCのキーボードのみで操作できるので入力の手間も比較的短時間で済むという、私にとっては願ってもないソフトだった。

1小節の中で拍数が誤っていると、途端に前衛音楽のようになってしまうのも、ある意味で捨てがたい魅力でもあった。

そのうち、X68000という16ビット機を購入し、今度はマウス操作によるMUSIC Pro68Kという楽譜入力ソフトを使うようになった。

高校時代、結局モノにならなかったもののビオラを弾いていた私としては、このソフトはハ音記号も扱えたことも魅力だった。

X68000には、西川善司氏によるZ-MUSICというMMLが開発されていることは知っていたのだが、前半の音源設定が煩わしく感じて、このソフトは敬遠したまま終わってしまった。