レビュー:PSP『アナタヲユルサナイ』
そのタイトルとPSPを縦に持つプレイスタイル、そして豪華なスタッフなどが注目されたノベルゲーム「アナタヲユルサナイ」のプレイ感想です。
こちらのソフトは株式会社Willvii 様よりレンタルさせていただき、プレイしています。
報酬などが発生しないため、感想は自由に書くことができ、私にとってもレビューを見る方にとっても良いサービスだと思い参加しました♪
新型PSPでプレイ。プレイ(クリアー)時間は10時間強ほど。プレイ時間表示がなかったため、詳しくは不明。
以下、ネタバレなどは(多分)ありません。
▼レビュー
PSPを縦に持つスタイルですが、インパクトがあるだけではなくプレイも快適でした。
右・左どちらの手でも操作でき、大半はPSPを片手で持っているため、横になってのプレイがとても楽でした。
当然画面も縦向きになるのですが、これも良いです。
このように人物の全体像が表示されるため、とても見やすいです。
ボイスは一切ありませんが、フォントは見やすく状況に応じて工夫されることもあります。
例えば文字の大きさが変わったり、ウィンドウに変化があったりします。
会話の記録やこれまでのまとめは方向キーで瞬時に見ることができ、ロードも全く気になりません。
セーブ・ロードもほぼいつでもでき、インターフェイスに関しては、ほぼ完璧だと思います。
唯一残念なところは、アナログスティックを使い相手を観察できるのですが、その判定が細かいことです。
↑こんな感じにアナログで操作します。
お次は肝心のゲーム内容です。
ノベルゲームですが、基本的には一本道です。
6つのエピソードと細かなチャプターから成り、それぞれのエピソードは2~3時間ほどで終わります。
シナリオは始めの方は日常的な感じで進んでいきます。
とくに不自然に思うところもなく、サクサクプレイできます。
が、中盤になるとやはり大きく風向きが変わってきます。
おもしろい点もありますが、オイオイというところが。
不自然に思えるところも目立ちはじめ、リアリティに欠けているように感じるところもありました。
先が気になる展開で、どんどんプレイできましたが、はっきり言って秀逸なデキではないです。
プロデューサーは「かまいたちの夜」などを手がけた麻野一哉さんということで、つまらないということはなかったのですが・・・。
音楽はFFの楽曲などでお馴染みの植松伸夫さん担当です。
とくに耳に障る音楽もなく、場面にマッチした音楽が多かったのですが、心に残る楽曲はありませんでした。
ビジュアル面ですが、実在する地名が出てくると実際にそこの風景が使用されているらしく、説得力はあります。
写真を加工したもので、使い回しもよく見られますが・・・。
その他フォントなども含め、洗練された感じのものが多く好印象でした。
パッケージイラストのインパクトが強く、興味を持った方もおられるでしょうが、あくまでもあれはイメージですね^^;
ゲーム中はいたって普通です。
▼総評
A~Eと+-でカンタンに評価します。
ストーリー C+
ビジュアル面 C+
快適さ A
熱中度 B
やり込み度 D-
音楽 C+
総合 C+
可も不可もない感じです。
この内容で、フルプライス(4800円)はちと高いかも・・・
もう1000円安ければ、といった感じです。
もしくはボリュームとクリア後にできることを増やしてほしかったですね。
クリア後は、チャプターを選択し途中から始めることができ、バッドエンドなどを回収できます。
が、ただそれだけです・・・(^_^;)
あと気になった点は、出てくる若い人全員がほぼ美男美女だったことでしょうか(笑
もうひとつ、みんな服がずっと同じ・・・
結構悪いところを挙げていますが、楽しくプレイできました。
実際にプレイしたのは3日(3日連続ではない)ほどで、寝る前にプレイを始めてついつい夜更かしするほど熱中できました。
PSP縦持ちはノベルゲーに相性がホントに良いので、これだけで終わらせずに是非今後も展開していってほしいです。
最後に、初っ端からつっかえていたものが物語の最後の最後にようやく取れたときは、ちょっと感動しました。
- AQインタラクティブ
- 発売日:2007年 11月15日
- アナタヲユルサナイ