この本を読むきっかけは、ツイッターからの情報でした。

感想は、昨日のツイッター でほとんど書いてしまったのですが、改めて感想をまとめておきたくて、ブログにも書くことにしました。ツイッターで既に感想を読まれた方には同じ内容がかぶるかもしれないことを、ご了承ください。


全体として、『発達障害だけど、ひととうまくやっていけるかもしれない』という希望を与えてくれる良書だと思います。

多くの発達障害関連書籍が、意外と期待はずれで使えないものが多い中で、この本は、発達障害当事者に一番必要なセルプヘルプの部分にもしっかりウェイトを置いて書かれています。特に発達障害の人が陥りやすい、ありがちな失敗についてが箇条書きにしてあるので、何をどのように対処していけばいいかがつかみやすく、その点でとても『使える』一冊だと思います。

それだけでなく、自分の人生、何で失敗したのか?その原因も見えてきて、自分振り返りにもなってくれました。


この本での『発達障害』の概念の記述に関して少し触れておくと、ひょっとしたら賛否両論分かれそうではありますが、基本的に私は著者の捉え方が現実的であると思います。


発達障害は個性、の部分について、『障害でも一つ一つ問題をクリアすれば個性になる』ように読み取れること。これがともすれば、誰にでも簡単に超えられる、という風に捉えられてしまわないかと若干気になりました。


確かにこの本を読んで、『私は結構いろんなことを、努力と工夫でクリアしてきたんだな。』と、ちょっと自分に自信が持てました。

私が発達障害を勉強して、もう10年以上経つけれど、逆に言えばそれだけかかって問題をクリアしてきたということ。その間には離婚という、人生最大の危機があったこと。

そして、まだクリアできてない問題があって今も決して順調ではないこと。

それらを考えたらとても、発達障害は個性です、と今は言えません。


けど何年かさきに、これらの問題をクリアし、酸いも甘いも知り尽くして始めて、『発達障害は個性ですよ』という、達観した境地に立てるのかもしれません。


この本を読んで、私が得た一番の収穫は、それでも自分の人生がいとおしく感じられたことです。

そしてその事をブログに書いて、自分バージョンの『人生うまくいかないのは発達障害だから?』を、書き綴ってみたくなりました。


実際、発達障害の支援に関してはどこの地域も未成熟だと思います。

この本を支援者とシェアして、一緒に対処法を具体的に考えて行けたらベストですが、現実には支援者のないまま、ひとりでこの本を読んでいる人も多くいらっしゃることでしょう。


発達障害の支援はこれという正解が一つではなく、個々に合わせたオーダーメイドの支援が必要です。

それだけに、十分な支援を行いにくいところがあるだろうと思います。発達障害者への支援を十分なものにするためには、多くの当事者や家族の意見が必要だと思います。


最後に、この本を活用することで、多くの発達障害者の社会的自活につながり、社会の居場所をみつけることに繋がればいいと思います。私もまだまた、社会参加という、夢の途中にいます。




『他人(ひと)とうまくいかないのは発達障害だから?』

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