青いレコード ~されど、青春。~ -5ページ目

ライヴ限定サンドイッチ、試作中。

料理長 ロバート・デニ郎は、今日も朝から中指サイズのサンドイッチ試作で味見を繰り返す。

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アヤマチは繰り返される。

人は、悪い癖を繰り返す。

おれは恋愛を、繰り返す。

不正選挙は繰り返される。

政治家は悪事を繰り返す。

警察もインチキ繰り返す。

ふと思う。

世の中デタラメだらけなんだから、おれもそろそろ多数派に寝返って金儲けに励む方が楽なんじゃないのかと。

もうひとりの自分がそれを制して言う、なんのために今までブルレコ作って来たんだ?楽とか金じゃないだろう?それにどうせ、生き方変えられないだろう、と。


ハートブレイクホテルにようこそ。
今日も3階の11号室で待っている。

キミから届いた、ごめんなさい、ライヴには行けませんの文字を思い出しながら、待っている。

楽になった時、おれは大人らしい安定を得て、もっと大事なものは全て失うと自分に言い聞かせながら待っている。

師匠の手書きレシピノート

ロバート・デニ郎の師匠、田川シェフの手書きノート。

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大学ノート百ページに渡り、ボールペンで手書きしたレシピがビッシリだった。


何事も、本気の人は情熱が違う。



ハートブレイクホテルにようこそ。

今日も3階の11号室で待っている。

巻き寿司

今夜は夢君が、バイト先のスーパーで巻き寿司を三本買って来てくれた。

おふくろとぼくは、感謝と感動を隠しきれなかった。

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さきほどイタリアンのシェフに習ってきたばかりの麻婆豆腐を作った。

豆板醤は持ってたけど、甜麺醤は持ってなく、おふくろの友達が作ってくれたお味噌とお砂糖その他をまぜあわせ、自分でそれっぽいものを作ってみた。

幸せな食卓になった。

みんなのおかげで、今日もなんとかかんとか乗り切れた。

ありがとう!みなさんに幸あれ!

朝のサンドイッチ

料理長 ロバート・デニ郎、今朝も自由な感性のままにサンドイッチを作ってみた。
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薄々感づいている人もいるかと思うが、デニ郎、ごはんよりパンがいい。

デニ郎もデニ郎オカンも、ごはんは年に10回ぐらいでもいい。

昔々、結婚した頃、奥さんが驚いた。えっ!おかあさんも週に6日はお米いらないの!、って。

懐かしいなぁ。。。

自動車教習所へ

本日、早朝。28年ぶりの自動車教習所。

自分は埼玉県にある霞ヶ関自動車教習所に通ったものだ。

東武東上線 的場駅から徒歩五分、駅から反対方向へ徒歩五分先には六畳一間のぼくのアパートがあった。

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思い出す。

よねだ君もくには東北だね?訛りでわかるよ!、って教官が言った。

当時は方言が恥ずかしかった。
今は乳毛が恥ずかしい。
あゝ、何を書いてるんだ。。。

本日。正装とまではいかないけれど、ワイシャツのボタンは一番上まできちんと留めて、教習所の敷地に入った。

長男の仮免試験日である。送って来た。

28年も経ってたなんて。

いつの間にか、よねだ君も東北だね?、って言った教官より、白髪が増えていた。

見えないところは黒いのに。

狂気の詩人と出会う

岡山県在住、狂気の詩人 武田章利、フリーペーパー 昭和ブルーレコードの連載陣に参入。

次号より連載開始。

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「共鳴詩集」1 
    武田章利

あなたの音を聴かせてください。
この胸の敬虔(けいけん)を震わす、
ひとつであろうとするもの、そのなかの
諸々を、あなたが満ち足りるまで。

しかしあなたは求め続ける。
そして内より生みだす。いや、
それは、あなたの内、そのもの。

この庭で目覚める私。
手に掴んだものを、庭石の
ひとつに置かせて下さい。光に、
それは輝きを返すでしょう。

あなたは流れ込んでくる。
あなたの楽器は私自身。
胸の調律が成された時に。

ディープ・ソウル

本日、初めてのチャレンジは、菜の花のわさび和え、豚ステーキとそのソース作り。

白菜ロールはイタリアン・シェフの田川さんが、後は煮込むだけ、というところまで作ってくれ、夢君のお弁当作りのカウントダウンにぼくのソウルも入れてください、と、熱いソウルごと持って来てくれたものだ。

遠い昔、ソウルミュージックには骨の芯まで焦がされた。ゴスペルとブルーズから発展した音楽だ。

ミシシッピで生まれたサム・クックにゃ、イカされた。

彼が'64年にリリースした「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」は去年のぼくのソウルソングだった。

転機は来る!、と信じ、厨房に立ったり、街から街へとブルレコを配りに行った。

'64年の12月、彼はサウスセントラルのモーテルで射殺された。

事件には加害者を保護するもっともらしい理由や証言が付けられたが、あまりにも金持ちになりすぎた彼は嵌められたに違いない、ってぼくは思ってる。

みなさんにはもうそろそろ感じてもらいたい、ロバート・デニ郎ってもしかして、音楽記事が書けるのかな?!、もしかして、ブルーズとかロックとか色々書いて来た人なんじゃないのかな?!、って。

そんときおれはこう答える。

書けん。って。

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ハートブレイクホテルにようこそ。
今夜も3階の11号室で待っている。

ディープ・ソウル(Deep Soul)っていうジャンルの音楽を知ってるか?


オーティス・レイ・レディング・ジュニアっていうシンガーを知っているか?

彼が死ぬ三日前に録音した「ドック・オブ・ベイ」【(Sittin' on)The Dock of the Bay】って曲を知っているか?

昔、レコードで買いに行った。

今はスーパーで、野菜を買ってる。

初めてのナムル

胡麻油を手に入れた料理長 ロバート・デニ郎は、今朝もチャレンジしてみた、人生初のナムル作りに。


作りながら食べてみた。


ピントの合ってない味だった。


バジルとパプリカをかけてみた。


美味しくなった。しかし、それはもうナムルじゃなく、別のなにかになっていた。


人生には、そういうことがよくある。


ミュージシャンになるつもりで家を出たのに、原宿の歩行者天国で孤独を痛感し、家具のないアパートでふるさとの風景を思い出しながら、便箋にサヨウナラと書いて、好きな子のアパートのポストに入れにゆき、それからもう三十年も経ったのに、その子の着ていたスタジャンの袖の汚れを思い出しながら、夜中に原稿を書いている。


気がつくと、ぼくは別の者になっていた。


そして歌の歌詞を書く。


吹く風が

頬を切る

狭い街で

キミと出会った

キミは白い

clapのパーカー


安いスタジャンがいつの間にかパーカーになっていた。


いつしか、その子の顔すら他の子の顔にすり変わっていたりもする。


人間の脳って、いったい、どうなってんだ。。。


おれはほんとに、ヒロミGOなのか?!


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ハートブレイクホテルにようこそ。

今日も3階の11号室で待っている。


本日、詩人は、詩人に会いに行く。


彼に、ブルレコに詩を連載してほしい、って頼みに行く。


彼の詩は、一度耳にしただけではよく意味がわからない。


こんな明確な時代に、意味のわからないことに、持てる情熱の全てを注ぎ込んでいる人は凄い。


そういう人の生き方には、意味がある。

悲しみよ、こんにちは。

朝。お弁当用と今夜の夕食用のおでんは出来てたけど、ぼくは起きられなかった。


起きられなくて作れなかったのは初めてだ。

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夢君が遅刻ギリギリまで待ってくれだが、それでも間に合わすことが出来ず、お弁当を持たせずに出発させてしまった。


信じられないような悲しみと自己嫌悪に襲われ、今日はまだ1秒も仕事をしていない。


悲しみよ、こんにちは。

骨付き鶏

アクが浮いてきた。

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明日のお弁当のおかずを仕込み中です。

料理長のロバート・デニ郎も今、女王様に仕込まれています。

痛いのと恥ずかしいのが、あゝ快感。。。