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最近、地元の町会役員さんから、町会の若返りのためにも仕事を手伝って欲しいという話を頂きます。
私が所属するNM江3丁目町会は、役員のほとんどが60代以上の高齢者です。
私はもう50年以上今の町会に所属していますが、すこし前までは町会がどんな仕事をして、どんな組織なのか全く知りませんでした。
回覧板がどこで作成されてどうやって回ってくるのか、ゴミ置き場は誰が清掃しているのかさえ知りませんでした。
町会というのは一部のご年配の方々が集まって、井戸端会議をするような場所だと思っていました。
しかし、今の年齢になり、地域住民との係わりの重要性を感じ始めるようになり、町会のために何か役に立ちたいと思うようになりました。
町会の仕事は住民参加の祭りや行事を取り仕切るだけでなく、ゴミ集積所の管理や防犯対策、高齢者の見守りなど、幅広い役割を担わされています。
しかし、近年、自治会・町内会への加入率は低下し、活動の担い手が不足が全国的に問題となっています。
1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに、町内会・自治会の役割が注目されるようになってきました。
町内会・自治会のしっかりしていた地域とそうでない地域との間に、震災時の対応やその後の復興の状態について、おおきな相違が見られたそうです。
町内会・自治会の活動の実績のある地域では、住民たちが自発的に消火や救命、生活物資の融通などを行なって危機に対処しました。
つまり地域の人々の連帯が、被災時に重要な働きをしたのです。
また,近年の少子高齢社会に伴う地域福祉の向上や行政との協働のまちづくりの推進のために、町会・自治会の必要性は確実に増大しています。
ところが、インターネットで実施された 「自治会・町内会は必要だと思いますか、不要だと思いますか?」というアンケート結果では、「不要、どちらかと言えば不要」と答えた人の方が若干多くなっていました。
私は自治会・町内会は絶対に必要だと主張します。
不要だと主張する人たちは、それが必要な場面に遭遇していないからだと思います。
地域住民との係わり合いなんかなくても、SNSとコンビニがあればなんとか生活できるという人もいます。
確かに、平穏無事な生活を送っている限り、町会なんてなくても何も困りません。
いざとなったら行政がなんとかしてくれる?でしょう。
しかし、行政にる地域の組織や施設への支援の縮小などもじわじわ進んでいます。
企業と行政の活力が低下するなかで、マチづくりの担い手として住民の活力への期待がたかまりつつあるのです。
地震や家事など災害が起こった時に、真っ先に頼れるのは近隣住民です。
行政の支援が行き届くまでの間、自分達の身は自分達で守らなければなりません。
安心・安全なまちづくりのためには、住民同士の共助や協力が必要です。
”近所の老人がしばらく姿を見せていない” そんな時にその老人の緊急事態を発見できるのは近くに住む住民です。
地域の各家庭が繋がっている、知り合っている、存在を認識している、というだけで何か事が起きたときには必ず「良い方向」へ作用します。
今日のインターネット時代では、地域コミュニケーションの形としてホームページを立ち上げる町会も増えています。
また、そのようなホームページの作成や運用をサポートしてくれるサービスも存在します。
私が所属する”NM江三丁目町会”も、数年前にこのサービスを利用してホームページを立ち上げました。
しかし、ホームページ開設からもう数年が経過していますが、未だにほとんどのページが「準備中」のままで更新されていない状況です。
折角ホームページを立ち上げても更新されなくては何も意味がありませんし、月々の更新料の無駄遣いです。
町会の活性化や広報手段の充実ためにホームページを立ち上げたことには賛同しますが、その目的は今のところ全く実現していません。
以前、この事を町会役員さんに話したら「そうなんですか?そんなホームページがあったんですか?」とホームページの存在すら知らないご様子でした。
( ・_ ; )
恐らく、ホームページ運用会社の巧みな宣伝文句にひっかかり、何の準備も計画性もないままホームページを立ち上げたであろうことは明白です。
そしてその原因は、町会役員が高齢のため、そこまで手が回らないからだと推測されます。
町会のホームページの目的のひとつは、地域住民同士のコミュニケーションです。
そして、ホームページに多くの人を集めて地域の宣伝をして活性化することです。
もし本気でホームページを運用したいのであれば、業者なんかに頼らずに、自分達の力で作成したほうが良いと思います。
今は無料で作成できるホームページやブログサービスは沢山存在します。
これこそ、主婦や子供達、若い人たちにアイデアを出してもらい、もっと充実したホームページを計画的に作成するべきだと思います。
町会は住民のニーズに応えうる機能を有するものでなければ、その存在意義がありません。
住民一人ひとりが参加する意義・楽しみを感じる活動体としての機能も求められると思います。
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