午前中仕事、夕方からも作業ありという日程の中、合間を縫ってスタジアムに行った日。
動員がかかっているため、メインとウイングが完売とのことで、選択の余地なくゴール裏の目立たないところになんとなく陣取る。
ここはとやかく言うと非難がきそうで危ないところだが、(ピクニックシートだらけで足の踏み場もない状態・・・)
前節、アウェーYSCC戦で痛い黒星となり、沼津に首位を明け渡し、いよいよ本領を発揮してきた栃木にも暫定ながら追い抜かれるという節目の試合でもあった。
前半はワーストゲームといってよい状態。球際が弱く、いつもなら五分五分以上とれそうなマッチングもことごとく拾われる。どうも中盤の位置取りがずれているようで、パスもかみ合わず。
2:8くらいの戦況で、よく失点しなかった(ポスト、相手のシュートミスなど)と言わざるを得ない。
ここはラッキーでもよいから今節とらないとズルズルいきそうだなあ、とツイートしながら、ブッチャーノを一気食いし、缶コーヒーを一気飲みして後半を迎える・・・が。
なんと立ち上がりに失点してしまう。向こう側でよく見えず(負けた試合のハイライトは見ない豆腐メンタルのため未確認)。
ようやく尻に火が付いたのか、ボールを保持し、サイドに散らすいつもの攻撃パターン(いつものというのがすでによくないのだが)になると、ペナルティエリア内、ブラウブリッツから見て左サイドに飛び出した琉球キーパーがファールをとられ(合ってる??)、PKを獲得する。
キッカーは田中。肩をゆらしながらゆっくりと歩きポジションをとるところまであまり違和感はなかったが、なんと左ポストに当ててしまいゴールならず。
悲嘆の叫び声がスタジアムをつつむ。俺は声は出ない。
自陣に走る田中の背中。こういう時、プロスポーツ選手は何を思うのか。
幸い流れは変わらず攻め続けるが、琉球のカウンターから、自陣左サイドのペナルティエリア内ぎりぎりで誰かの手にボールが当たり笛、レフェリーはマークを指さす。(PKとられた・・・)
願いかなわず追加点を許す。
ただし攻める流れはかわらず、ゴール前の混戦から田中がクリアボールをけりこんで1点を返し、その後も基本的に攻める展開。しかし時間とともに焦りが見て取れ、大事にいこうとする選手と強引にいこうとする選手がかみ合わない印象。パワープレーを行うが、逆にカウンターを食らうありがちな展開に。
そのまま1-2で敗れました。
今日の試合はいろいろな要素があったと思う。
首位を明け渡したばかりであること、慣れない実質満員のスタジアム、ライセンス未取得を含む来季の動向が頭をもたげる時期に差し掛かってきたことなど・・・
番記者の監督へのインタビューの質問項目は、観戦者であれば当然気になるポイントばかりで、それに対する監督のコメントはプロとして無難な回答であったが、つまり全て裏を返せば・・・
PKを外したとか、PKを与えたとかが今節のポイントではないと思う。メンタルを動かすたくさんの要素たちを、もっとテクニカルにさばかなければならないと感じた。
逆に今回最もよかったのは、実はゴール裏のチビッコかもしれない。前半まではシートに座りっぱなしで悪ふざけ、ゲームするなど、子供だから仕方ないかという感情だけが渦巻いたが、田中のPKあたりから総立ちになり、サポーターに合わせて声を出していたので、正直感動した。
彼彼女らにとって、その時の試合の勝ち負けや点数は意味をなさず、みんなで応援したぞっという思い出が残ることの方が大事なのは言うまでもない。
さて、今週はいつもの横浜に出張。発表があるが、先週に1回練習したっきり。旅行苦手の俺にとって、夜のみなとみらいの観覧車を眺めるのはセンチメンタルな感情を引き出すのであった。