1. ...Of wariwulfs and bluotvarwes
2. Undead insanity
3. Taste of fear
4. Bluotvarwes
5. Messenger of death
6. Sign of the cross ★
7. Fair maiden mine
8. Hearteater
9. Hagr
10. Bletzer
11. Hagen von Stein
これは……!
古き良きピュアメタルを愚直なまでに追求し続けるドイツの重鎮の9枚目。
どうやらひっさしぶりの日本盤が今月にも出るようで。
いやね、もうね、取り立てて言うべき新しいポイントなんてないんですよ、このバンドに関しては。
前作よりもリフの刻みとかドラムの抜けとか、そういうものが鋭くなって質が上がっていることくらいは。
Wizardなんてバンド名なのに魔術どころか直接攻撃しかしなさそうな直球さで、愚直なまでに漢臭い。
苦み走ったハイトーン、勇壮果敢なメロがクッサクサ!
もちろんザクザクしたリフもありますし、ソロだって壮大だ!
もう何ていいますか、「自分、不器用っすから・・・」とか言いそうなくらいに真っ直ぐ!
スタスタ叩かれるドラムから思わずワクワクしちゃうだろうM-1、ひたすらに勇壮で純粋なM-2、美しいイントロから時代を遡ったかと思ってしまうようなスピードメタルM-3、ここでようやくテンポを落として重厚に迫るM-5、哀愁溢れるロマンチックなM-7、ザクザクリフがえらい気持ちいいM-9,10、コーラスで漢泣き必至なM-11と言葉に出来ないくらい懐かしい!(笑)
イントロのリフにやられたかと思えばどキャッチーなM-6がいいですねえ。
作中最もメロに哀愁があるのもいいです。
ここまでくると、単純に曲の強度・メロディーの純度が物を言うと思いますが、今作は何かやっと報われた感がひしひしと伝わってきます。
B級丸出しだったジャケットワークも、何だかえらいかっこよくなってますしねえ。
気合入ってますよー。
久しぶりに「どがつくほど真っ直ぐなヘヴィメタルを聴きたい」って人にはお勧めです。
(2011年発表)
満:★★★★★★★★ (8/10)
薦:★★★★★★★★ (8/10)