何色が好き?と聞かれたので
「緑」と答えたら
それはもう知っているから他の色、という。
「じゃぁ、青、黄色、ピンク・・・オレンジ・・・紫」と答えたら
欲張りだね、という。
何色と答えれば満足だったんだろう
ちょっと前まで
緑と答えることが
合言葉みたいだったから
つい癖でそういうふうに答えてしまうけど
その答えが
そう答えさせているだろう何か(過去とかか?)が
不満らしく
機嫌が悪くなってしまった
過去にとらわれるのはどうかと思うぞと
言おうとして
もしやとらわれているのは私なんだろうかと
何も言葉が出てこなかった
そもそも、私に何かをいう権利とか
ないよね
怒りとか
横にいるだけで幸せとうそぶくその声とか
それら全部
あなたのもので
私は今も、優柔不断にふらふらと
未来から逃避している。
むしろ、私のなかで蓋をしてあるはずのその過去を
あなたが知っているかもしれないということに
ちょっと前から
チリチリとした痛みを感じてしまっている