お引越し後、第1弾がこの話題というのも如何かな…と思ったけど、ちょっと重いお話かもしれませんが、
読んでやって下さいね。
ハワイへやってきて2週間が経過
日本を発つ直前、ガリバーたっての希望で、2泊3日の韓国旅行へ行ってきました。
彼が韓国を訪れてみたかった理由として、
1)本場「韓国のり」をお土産にしたい。
2)コリアンBBQ、本場の味が食べてみたい
3)持病である植物アレルギー(花粉症のような症状)、コリアン漢方を入手したい。
対して、私も韓国はこれで6回目。名所はほぼ行き尽しましたが、
1)引越し疲れを あかすり・フェイシャルなどで癒したい。
2)カジノで一儲け。軍資金稼ぎ (こらこら)
実は…上記2点以外に、どうしても彼に知っておいて欲しい、連れて行きたい場所があったのです。
DMZ(DeMilitarized Zone)【非武装地帯】
韓国を旅行した方ならば、必ず訪れる「板門店(はんもんてん)/DMZ[非武装地帯]」ツアーのことです。
世界各国にDMZはありましたね。最も有名なところといえば、東西ドイツ、それから南北ベトナム。
今もクウェートとイラクの間がそうです。
ちょっと難しい話から逸れて、いきなり恋愛?の話
俗に言う「アジ専」や「ジャパ専」。
「外国人男性との出会い」というと、その類に属する殿方に数多く出くわす訳で…。
以前、旧ブログに書いたけど、国際結婚相談所なんぞに入会していた時は、お相手といえば「ジャパ専」ばかり。
一緒に食事に行くと、
・私以上に日本映画に詳しい人 (←これは親日派と言われる方かも)、
・「日本人女性はエキゾチックで、それでいてアメ人のようにでしゃばらない所が良い」など
ある意味「日本人女性」という古い固定観念に縛られた外国人男性…まぁ色んな人が居りました。
うちのガリバー、彼の名誉にかけて主張するわけじゃないけど、どちらのカテゴリーにも属していないと思う。
ただ、アジア各国の動向には興味があり、
「日本」「中国」「韓国」は、彼の仕事にとって大変重要な取引先でもあります。
彼にこんなことを尋ねたことがあります。
「日本・中国・韓国、3国で、最も興味がある国は?」
彼は何と答えたかというと… 「中国」。 (ガックリ)
言うまでもなく、中国の経済成長率は今や世界一ですし、アメリカ自体、中国との友好関係なくして今後のアジア貿易は語れない、通貨「元」の急成長は世界の金融市場・経済を混乱を招く恐れがあるなど、動向から目が離せない。
BRICs4国(ブリックス…経済成長著しい4ヶ国/ブラジル・ロシア・インド・中国)の中でも、とりわけ注目の国。
ゆえに、彼は一昨年に上海をはじめ、数都市を回っています。
で、ついでに聞いてみた。
「3ヶ国の中で…女性はどう?」(←アホ)
「女性は…よく分からないよ。中国の女性は気が強そうだけど、韓国の女性と較べたことなど
ないし…分からないな。。」
話は変わりますが、米国内で初対面の人と話すとき、こんな会話をした経験はありませんか?
「日本から来たんだ。おぉ、僕にも中国人の親しい友人がいるよ」
「コリアンのワイフを持つ知り合いがいてね…」など。
実際のところ、アメリカでは「アジア人」というマイノリティ(少数派)で一つのカテゴライズであり、
それぞれ3ヶ国がどう関りあっているのか? 多くの人が詳細を知らない、というのも事実だと思います。
今回、彼をツアーに参加させたかった理由は、3ヶ国を語る上で欠くことが出来ない、
日本が犯した歴史を、反日感情を…彼に知ってもらうこと。
中国はまずさておき、韓国⇔日本の間にある我が国に対する見方を理解してもらいたい…という、
意図がありました。
前置きが長くなりましたが、今回、彼とDMZ【非武装地帯】ツアーは、
観光バス1台の前半分が日本人観光客(日本語通訳ガイド同行)、後半分がそれ以外の外国人観光客(英語通訳ガイド同行)でした。
以前、参加した時は日本人観光客として参加しましたが、今回は敢えてアメリカ・欧州各国からの観光客と共にツアーに参加。
先に結論を言えば、これは正解でした。
バスの中ほどに座っていた私たち二人。前方からは日本語が、後方からは英語での説明が聞こえます。
バスに揺られて…数箇所の名所を回り…前半は和やかムード。
昼食を挟み、次第にバスの同乗者とも「どこから来たの?」など、交流の輪が広がります。
いよいよDMZに到着。 前半の和やかムードから一転、徐々に緊張感が高まります。
北緯38度線、北朝鮮と韓国分断の悲劇が、通訳によって語られます。
民族対立、一家離散、そして拉致問題…未だに朝鮮戦争は一時休戦のまま、
軍事境界線を境に北朝鮮・韓国両国の軍隊が、ここで銃を構えて24時間待機しています。
そして、韓国人の英語通訳ガイドは、外国人観光客に向けて、こうたずねました。
「この朝鮮戦争が起こる前、どの国が朝鮮を統治していたのか?
知っていますか?」
参加者全員が 「NO」
すると通訳ガイドが言いました。
「日本です。勝手に自分たちで政府(朝鮮総督府のこと)を置き、侵略を始めたんです!」
そして語られたのは…統治時代に強いられた氏名改正、従軍慰安婦問題、略奪や虐殺などの戦争犯罪について。
参加していた15名くらいの外国人観光客全員が…一斉に私の方に目を向けました。
向こうでは、日本人ガイドと日本人観光客との間から聞こえてくる、和やかな説明。
「この南北朝鮮の重要会議が行われる施設『自由の家』は、建設にあたり日本も出資して下さったんです。」
何だか、その場に居たたまれなくなりました…。
向こうでは談笑する日本人観光客、
こちらで語られるは、統治軍政時代の生々しい大日本帝国軍侵略の事実。
が、これは消すことなど出来ない、わが国の歴史。
ガリバーも少なからずショックを受けた様子で、私の肩をさすりながら、説明に聞き入っていました。
向こうに見えるのが北朝鮮。
こうしてツアーは終了しました。
そして泊まりは「ホテル ロッテ・ワールド」
新羅やアウトリガーにも宿泊したことがあるけど、私は明洞エリアの繁華街から離れた、
この静かなホテルが好きです
板門店/DMZツアーが終って、ホテル近くで食事…
酔っ払って、ピッチャーで一気飲みするガリバー。 (おいおい)
こうして二人で行った韓国旅行。
彼が感想を述べていたんですが
「日本という国が二度と戦争をしないと誓う意味は、ここにもあるんだね」ということ。
そして、単なる「アジア人の女性との結婚」ではなく、
彼にとって 「『日本』から来た嫁をもらう」 という認識が深まりました。
この経験、すごく貴重です。
国力が大きい中国と韓国との間にある歴史背景を理解することも、お互いをよく知るうちの一つ。
いずれ日本に行ったら広島・長崎、そしてハワイは真珠湾。 二人で訪れようと考えています。
うん、どうでしょう?
「アジアの代表国・ニッポン」に対する、パートナーの理解。
前述のような「ジャパ専・アジ専」というような議論を交わすよりも、
第三国から日本を知ることで、異国で暮らす上で理解必須の
「君が生まれた国・日本、そしてニホンジンとは?」という本質が見え、
互いの理解が深まる…
私はそんな気がしています。。
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