5日土曜日。


米国では4日。建国記念日だ。(アップ直後に、大塚さんから「…独立記念日じゃないの?建国とは言わないんじゃない?」と指摘された。わはははははは!そのとおりじゃ!アホやのう。)


もとい、いきなり出だしから訂正じゃ。独立記念日だった。


NYCでは、Macy's Fireworksが後12時間後ぐらいに盛大にEast Riverを彩るのだろう。


みんなどうしてるのかな…


I wonder how my kids are doing...


Are they parading as always? Are they having fun?


God bless them. Please protect them.


切なくなるから、考えるのは止めよう。


っといっても、考えないわけにはいかないんだけどね。


切ない気持ち、やるせない気持ち…


どうにか形に残したい。


昨晩、風とその刹那に関して共に考えてみた。


背景や状況を説明しつつ、お互いに刹那を共有するのは難しいことだ。


個人的な思いはへヴィになるので、小説からの引用を用いた。


当然、一昨日の私の話題から三島が皮切りとなった。


でも、あまり一般的な刹那の話にはなりえないと判断した。


何人かの日本人作家をあげ、とうとう太宰と芥川に行き着いた。


私は、芥川の「蜜柑」をあげた。


皆さんも親しんでおられる作品だと思う。


そのやるせなく、とてつもない切なさ、そして刹那と人としての愛情が深く籠められている。


どことなく、「トロッコ」の終盤シーンにもつながるニュアンスが漂っていると思う。


ともに音楽の世界でそれをどう表現するか、を話し合った。


風はもうとっくにそれを成し遂げている。


この2週間で、EmmaとMoment in Embracementという2曲を、あっという間に書き上げた。


すっごい。


風は音楽に関しては天才だ。


自分はまだまだ駆け出しだ。


そんな風から、友人を預かった。


風が、Ovationの提供アーチスト時代から、20余年レコーディング等で愛用してきたGuitarだ。

Ovation

ものすごく弾きやすい。


また、カーボンバックなのに低音から高倍音まですごく鳴る。


この一月半、アコギが弾きたかった。

K3300143

手元に1本欲しかった。


風に再び感謝。


きちんと預かります。ありがとうございます。



今日は、馬場~新宿を探索。


マニアックな本屋から、行きつけの楽器屋巡りをした。


馬場の古本屋を数店冷やかして、そのままジュクへ。


今度は紀伊国屋とジュング堂をぶらぶら…


その後、楽器店へと自然に足が動いた。



新宿のコメ兵の楽器コーナーが今月末で閉まってしまう。


質屋さんなのに、いい楽器を揃えていたのにな。


とても残念。


今日も、逸品を見つけた。


80年代の純日本製だが、素晴らしく鳴る1本だった。


MarshallのJCM2000を爆音で鳴らして、チェックした。


クォリティ、音と申し分ない。おまけに安い!でも今は手が出ないな。


その後、現在Twin Reverbと併用して愛用しているVoxを購入した、クロサワ楽器新宿店へ。


ここは店長が、大のRitchie・Yngwieファンで、お店にご自身ご愛用の70年代のStratocaster(白・ローズ指板)を置いているのだ。


いつも弾かせてもらっているので、今日もいきなり弾きたくなったのだ。


いつもの内山さんがギターコーナーにいた。


「あれっ、お店の模様替えしちゃったの?」


「ええ、そうなんですよ}


「あのストラトは?」


「店長が御茶ノ水に移転になったんで、もうないんですよ」


「…あらまあ…」


「すいませんねえ。でも色々と他にも入ってますよ」


確かに店内にはFender Custom Shop製の70'sのストラトが数本入荷され、またオリジナル70'sの白メイプルも入っていた。


私が最後に売り払ったNo.1といっしょの74年製だ。


つらくて観れなかった。


でもそのとき、隠されていたように、現行のギターの奥にある1本が目に入った。


日本のG社79年製のストラトだった。


「あれっていつ入ったの?」


「ああ、あれよくわかんないですよね。弾いてみます?」


「うん、弾かせて」


通常のセレクターではなく、「あのJB」が78年のブドウカンでスタンリー・クラークと共演したときの仕様だ。


どれがどのセレクターになっているのか分からない。


でも、ギターのクオリティはすごく高かった。


当然だ。G社はこのギターが製作された翌々年には、Fender Japanとして、正規のStratocaster等をLicense製作し始めたのだから。


「これ、いいわね」


「いいですね。でもそのセレクター、どうなってんですかね?」


「え、内山さんもわかんないの?」


「へへへ、わかんないっすよ。」


「フェイズのオンとオフになってんのかな?」


「どうでしょうね、えっへっへ」


立場が逆じゃん。


でも内山さんの性格があまりにもポジなので、こっちも笑ってしまった。


「こういう複雑なのってギター弾きには向かないのよね?」


「そうっすね、へへへ」


音はよかった。すごぶるよかった。


どっちがどっちだか分からないフェイズをオンかオフにすると、まるでQueenのBrain MayのようなトーンがMarshallから出てきた。


なんか、イングランド北部のHighland地方にでも魂が跳んじゃっているみたいだった。


「ああ、ブリッジもフローティングしすぎてますね。今度来られるまでに調整しときますよ。えっへっへ」


「サンキュ。これ、また弾かせてね」


値段は輸入物まではいかないけど、やっぱ高かった。


いいや、今日は帰ったらOvationが待っているもん。


お店を出たら、むんっとする厚くて暑い、夏の新宿の夕刻時の独特なにおいが鼻をついた。


とたんに焦点が合わなくなった。


あれっ?どうしたんだろ?


ムショウに寂しくなった。


馬場に帰りたくなった。


全てのスケジュールをキャンセルして、大塚お母ちゃんと杉さんのもとへ帰った。


正解だった。


大塚さんに夕食を作っていただいた。


ありがとうございます。氷イチゴも最高でした。


...Just a perfect day. You made me forget myself. You made me feel like some one else, some one good...


Excerpts from Perfect Day by Lou Reed