西郷南洲の戦いとは何だったのか(4/4) を読んでみてください | 遠慮なければ近憂あり

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最近の日本は目先派が増えて、今のことしか考えない人が増えています。

せめてこのブログを読む人だけでも、遠慮派になるように、啓蒙・啓発します。

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 「 戦うことが大切なんです」との江藤淳の言葉は、痛切な遺言ではなかったかとは思うし、半ば賛同するけれど、それで良いのかという問題が半分残る。
 江藤淳は、西郷がなぜ下野したまま黙って鹿児島に引っ込んでおらず、負けるとわかっている戦いを始めたかの謎に挑戦した。西郷本人が語っていないか、または政府によって西郷の意図を書いた文書が隠蔽されたのか、であろうが、ここまで良く迫ったと思う。

 たしかに西郷の挙兵によって、私たちは江藤も言うように、日本は欧米という「外」に合わせるだけの近代化ではダメだという決死のメッセージを受け取っている。聴く耳のある人には、ちゃんと西郷らのメッセージは伝わっている。
 西郷らのメッセージが国民に伝わるのを妨害するために、東大史学科の御用歴史研究者どもが、征韓論が原因だ、西郷は侵略主義者だったなどと言ってきた。

 「外」の白人どもの価値に合わせ続けた結果が、今日の日本の無様につながっている。それがよく分かるのは、西郷らが負けを承知で戦ったからだ。
 江藤淳はそう言っていると思う。勝ち負けではない、戦ったことにのみ意味があったと。

 伊藤雅俊氏が「 西郷南洲の戦いはロマンチックな滅びの美学だ」などいうのは見当違いもはなはだしい。そんな言い方は、妄想である。
 「滅びの美学」なんてあいまいなものが動機なら、西郷は例えば田原坂の戦闘で撤退するときに切腹したか、城山に立てこもったときに自裁しているだろう。しかし江藤淳は西郷はあくまで戦死にこだわったのだと分析している。官軍の弾に当たって、もう終わりだと悟ったときに、ようやく西郷は自決した。

 しかしながら、江藤淳はなぜ戦うべきだったかを、明確には言わない。それが後世に伝わるから…というような曖昧さだ。それには私は半分は賛同するが、江藤淳はなお本音を述べていないのではないか。
 それは戦ってもとうてい勝てる相手ではないと、熟知しているからだろう。

 つまり西郷は、自分が官軍の総大将として江戸幕府を瓦解させたが、それは欧米のユダヤ勢力が資金を提供したからだと知っていたはずである。戊辰の役で幕府軍が敗れたのは圧倒的な火力の差である。その火力は官軍・西郷には無尽蔵に与えられた。その事実は兵隊レベルでは知るよしもなかろうが。

 官軍が勝って維新が成ったのは、背後にいたユダヤ勢力の資金のおかげだということを江藤淳も見抜いたはずである。彼も西郷が西南戦争を起こした理由を考えたとき、本当の敵は大久保ら明治政府ではなく、欧米勢力であるから、いくら「尋問の儀これあり」と言ったところで、聞き入れられる道理がないことはわかっていたのだ。

 江藤淳自身がアメリカに研究員として招集されたことからもわかっていたはずの、ユダヤの世界戦略と圧倒的パワーを知っていたのである。だから江藤淳は、大東亜戦争もユダヤに騙されて引きずりこまれ、日本が滅びたことを見てとったのだろう。もしかすると江藤淳は若気の至り(?)で、プリンストン大学研究員になったことを悔やんでいたかもしれない。

 だからしきりに晩年、ポツダム宣言の「降伏」の意味だとか、西郷の戦いを本にしていたと見るべきなのではないか。
 江藤淳は、敵は戦っても勝てない圧倒的パワーを持ったユダヤなのだと知っていたから、「(日本が)ここまでもっているのは、(大東亜)戦争をして、しかも最後まで戦ったから」と言うしかなかった。
 実際、今日のわれわれも、そう言うしか方途はない。

 そして、小沢一郎氏も、自分がユダヤ勢力によって育てられて政治家になったので、ユダヤの圧倒的なパワーは知っているはずで、にも関わらず、「それは違う」と言うために、先の民主党代表選に出馬したのであろう。西郷の西南戦争と同じくに…。
 彼は仙石や菅らが、不正選挙をやってきて自分は負けるであろうことはわかっていたのだろう。だが戦いに打って出た。そして負けた。

 小沢氏もまた、江藤淳の言うように、勝ち負けは置いておいて、「戦うことが大切」と考えたのだろうか。彼が立ち上がってくれたおかげで、われわれは「戦争をしておいたために、まだ日本はもっている」という状況が残されているように、感じられてならない。かすかな希望の灯は消えていない、ということなのだろうか。


それから、植草さんが「日本の独立」を出しました。

そこから上のBLOGを少し読んでみたくなり、今回紹介しました。


皆さんも自分の真実を探求しましょう!