小野道風といえば「柳」と「蛙」が連想されます。小野道風(894-966)は、平安時代の能書家ですが、自分の才能に限界を感じていました。或る日、それとなく川端の柳を見ていました。そこに一匹の蛙が何度も何度もジャンプして柳の枝に飛び付こうとしている様子を見ました。
小野道風は、初めはその様子を冷ややかに見ていましたが、蛙の挫けづ弛まず努力して遂に柳に飛びついたのを見て、小野道風は血の出るような努力をして、大書道家に成ったと言う逸話です。
道端の柳・・・春の息吹
柳には抗菌作用も有るので爪楊枝に加工されたり、アスピリンと似た成分が含まれているので、頭痛や解熱の薬にも。
柳は、イチョウと同じように雌雄異株であすが、挿し木が極めて容易です。地中に挿し木するだけで、ほぼ100パーセント活着します。
私の故郷の丹波篠山に史跡としての「頼光の六本柳」が有ります。その昔、源頼光(?-1021)が、酒呑童子を退治するために、坂田金時、ト部季武、渡辺剛、碓井定光、平井保昌を従え、丹後の大江山に向かう途中、昼食に使った柳の箸を道端に差したところ大きく成長したというのです。現在もその伝説を伝えています。
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