今年5月に打ち上げられた、探査機「あかつき」は、本年12月7日午前9時ごろに金星軌道に投入されるそうです。この探査機は金星版気象衛星ですが、成功すれば地球以外の惑星を周回する日本初の探査機と成ります。
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日本の最新・地球気象衛星は、現在、06年2月18日打ち上げの静止衛星、「ひまわり7号」が、「ひまわり6号」の後継衛星として活躍しています。
日本は平成10年に火星探査機を打ち上げましたが、周回軌道への投入は失敗しています。今回の金星軌道への投入は、その起死回生のチャンスです。何しろ、地球から6400万㌔の距離ですから、電波の往復に約7分要します。その対応策として、事前に送信されたプログラムにより、「あかつき」が自ら判断して自身を制御するそうです。
しかし、先般成功した「はやぶさ」にさえも、プログラムミスが有ったそうですから、想定外のトラブルが無いとは言えません。先ずは、来る7日午前9時ごろ展開される宇宙の大スペクタクルショーを、手に汗を握って観てみたいものです。
★金星までの距離 6400万㌔ ÷ 電磁波30万㌔/秒
≒ 210秒 = 3.5分(往復で7分)