2011年7月24日の地上波デジタル放送の本格開始に向けて、現在では地上波デジタル放送の視聴可能エリアが全国に広がっています。本格開始は、あと1652日ですね。
この地上波デジタル放送の本格開始に向けて、本命の薄型テレビは、大型テレビが中心に成って来ました。42型の大型テレビの平均価格は、2006年1月では、液晶が32万3646円、プラズマが32万4000円でした。
それが、同年10月ではその価格が、液晶は8%減の29万7610円。プラズマは24%減の24万6876円と値下がりしています(07/1/12、フジサンケイ ビジネスアイより)。
なかでも、プラズマテレビの値下がりが目立ちます。この原因は、もともと、液晶テレビの大型化は技術的に困難な事が挙げられます。もう一つ考えられる事は、液晶の根強い人気も無視できません。勿論、プラズマの生産技術の進歩と量産化効果もあることでしょう。
私達が、薄型テレビの購入を検討するときの参考になるべく、家庭型テレビジョンのテクニカルな進歩と、次世代テレビの動向について紹介します。
ところで、テレビの技術的進歩は、ディスプレー装置の進化そのものと特化できます。テレビ放送の受信回路技術そのものは、既に成熟していて、今後画期的な進化は無いものと思います。
従って、ここでは、テレビのディスプレー装置を中心に紹介します。現在、ディスプレー装置の種類として、ブラウン管、液晶、有機EL、プラズマ、SED の5種類が有ります。
現在の主流は、シャープ、ソニーを中心とする液晶テレビ、松下、日立を中心とするプラズマテレビです。反面、ブラウン管式テレビは衰退の一途を辿っています。なにしろ、ブラウン管は1897年に、ドイツのブラウンが発明した技術ですからね。ながらくご苦労様でした。
次世代テレビは、キャノンが精力的に開発を推進している SED が大変有力です。当初、東芝との共同開発の予定でしたが、アメリカとの特許問題も絡み、東芝は SED の開発パ-トナーからつい最近降りました。
特許問題が解決すれば、キャノンの家電分野進出の意欲は並々ならぬものが有りますから、2007年中にも SED 方式のテレビが量産開始になるかも知れません。私はこの SED を将来の本命テレビと考え大変期待しています。
SED : 表面伝導型電子放出素子使用ディスプレー装置
Surface -conduction Electron-emitter Display
有機ELも、大変有望なディスプレー装置です。この装置は液晶のようにバックライトが不要のため、省電力型のディスプレーとして有望です。大型化には不向きですが、携帯電話などに向いている装置です。しかし、現在のところ寿命が短いことがネックです。
テレビなどの表示装置の一覧を纏めましたので、薄型テレビの検討をされる場合の参考にして下さい。
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