SoLライター陣がおすすめするカルチャーアイテム。
今月のテーマは「ここ一番で頼れるレスキューコスメ」!!
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長いこと、機能性、庶民性重視の国産化粧品メーカーに勤務していた。
仕事、となると、メイクもいわゆる『商品』となり、愛情や楽しみだけで選ぶことができなかった。国産も最近は素敵なブランドに成長したようだが、当時はスーパーで定価で買うのが当たり前で、どうにも庶民くさいイメージがあった。
退職を機にメイクアイテムをがらりと変えた。海外ブランド独特の発色やラメ、何でこのアイテムにこの値段?と思うほどのラグジュアリー感。羨望と嫉妬を持っていたあの黒いコンパクトを、やっと、思う存分、自分で買える!
シャネルの「ジュ コントラスト エルドラド」はマストアイテムとは一線を引く、レスキューコスメ。
はっきり言って、使っても気づかれない。
カラーセラピストの職を志し、色の効果と色彩言語などを学ぶと、このあっても無くとも、そう変わらないと思うほどの黄金色の粉は、私には特別の意味を持って存在することとなった。
母親としての時間が大半の今は、自然派志向で、香料のないもの、地味でも安全性の高いものばかりが入る化粧ポーチの中。アクセサリーや香水のように、いざ!という時のみ、この黒いコンパクトを開ける。
GOLDは、自信、そして豊かさ、光、高貴な意味が並ぶ。
仕事の時、そして初めての人に逢う時、自分が楽しむ大切な時。
ブラシでふわっと乗せることで、自分に自信を持ち挑める、大きな役割を果たしてくれる。
実はその感覚はカラーセラピーの神髄だったりする。せっかくだから、女性の特権のメイクで、こっそり楽しむのも、レスキューコスメの為せる技だ。
written by かるめん