産経抄(平成24年3月22日付)に思う | KAZUのブログ

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産経抄(産経新聞1面 平成24年3月22日付)

引用開始
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気仙沼線と大船渡線、山田線のJR3路線は、
東日本大震災で津波被災を受け、運休が続いている。
JR東日本は、低コストの「バス高速輸送システム」
(BRT)によって、仮復旧したい考えだ。
(中略)
なぜ、これほど鉄道にこだわるのか
(中略)
鉄道の復旧を約束するわけにはいかない。
巨額の復旧費用に加えて、3路線がもともと
不採算路線だという事情がある。
(中略)
バスならではの良さも、あると思うのだが。
=====
引用終了

本文にも記載されているが、各路線とも
地域住民による悲願により開通した路線。

国鉄からJR各社に民営化されたことに
伴い、経費をかけてまで復旧させるより
廃線する方が得策かもしれません。
新幹線だけで安定収入を
得ていた方が効率が良いから。
BRTに整備することも一つの方法ですが、
民営バス会社と競合します。
さらに、BRT後第三セクター化に
移行すれば、料金での差別化も難しく
なるでしょう。

都市間移動では、JR被害に伴って
民営バスは時間帯によっては、混雑し
都会の通勤電車並みの乗車状況に
なり、仮設住宅対策のために運行している
区間は閑古鳥という状況。

よほどの強風・大雨でなければ定時運行
可能な鉄道運行が高齢者や通学生に
とっては安心できます。
3路線はそれぞれの事情がありますが、
仮復旧後、新幹線並みの軌道を敷いて
高速化を図るという構想があるのなら
話は別なのですが…。

JR・バスが共存していくためには、
住民も積極的に公共交通機関を
利用推進しなければなりません。
両者ともになくなった地域のことを
考えるとそれに比べれば幸せなことですから。

いままでの震災報道をする記者の方々の
様子を見ていると公共機関を使わず
ハイヤーで移動しているはず。(蛇足)

バスならではよさを感じる余裕がなくなった
地域の住民の個人的な意見です。