三月も終わりというのに、寒い日が続いています。
暖かい日があったかと思うと、急な冷え込み・・・
卒業や入学シーズンでは、お母さんの着物姿は全くといいほど
見られなくなりましたね。
着物姿は帯で引き締まります。
織り物で仕立てられた帯が一般的ですが、染め物仕立ての帯も
お洒落です。 帯は着物の格式と色合いに調和したものを
選ぶことが、かなめになります。
袋帯・・・礼装、正装の着物に締め、二重太鼓や変わり結びにする
格式の高い帯です。 並幅(八寸=約30㎝) で
長さ一丈一尺(約420㎝)表地全体に文様がある「全通(ぜんつう)」
そして六割柄の「六通」 、お太鼓と前(腹紋)になる部分にだけ
柄をつけた「太鼓柄」 があります。
名古屋帯・・・並幅(約30㎝)、 長さ九尺五寸(約360㎝)の帯。
太鼓結びにします。 手先と胴に巻く部分を半分に折って
端をかがった 「名古屋仕立て」にするのが一般的。
袋帯に比べて結びやすいです。これは大正時代に名古屋の
女学校の先生が考案したことからの命名といわれています。
半幅帯・・・帯幅が並幅の半分(約15cm)の帯です。
浴衣や普段着に結びます。
夏帯・・・夏用の着物には、帯も紗や絽などの生地を用います。
結び方としては、
太鼓結び・・・名古屋帯による基本的な結び方です。
二重太鼓・・・袋帯の基本的な結び方。名古屋帯より約60㎝長いので
お太鼓の部分で帯地が二重になります。
ふくら雀・・・袋帯の代表的な変わり結びです。
振袖用に結びます。 左右に羽根が出たところをふっくらと
太った雀に見立てたところからの呼び方です。
文庫・・・二枚の羽根を垂らす結び方。
貝の口・・・半幅帯の変わり結びです。基本的には男性が角帯でする
本結びと同じです。