◆帯 | “心のおもてなし” 和ごころ~慶の徒然草

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住まいや暮らし、インテリア、四季折々のしつらい、マナーなど、様々な内容のブログです。知っているようで知らない日本の行事としきたりもお伝えいたします

三月も終わりというのに、寒い日が続いています。

暖かい日があったかと思うと、急な冷え込み・・・

卒業や入学シーズンでは、お母さんの着物姿は全くといいほど

見られなくなりましたね。



着物姿は帯で引き締まります。

織り物で仕立てられた帯が一般的ですが、染め物仕立ての帯も

お洒落です。 帯は着物の格式と色合いに調和したものを

選ぶことが、かなめになります。



袋帯・・・礼装、正装の着物に締め、二重太鼓や変わり結びにする

    格式の高い帯です。 並幅(八寸=約30㎝) で

     長さ一丈一尺(約420㎝)表地全体に文様がある「全通(ぜんつう)」

     そして六割柄の「六通」 、お太鼓と前(腹紋)になる部分にだけ

     柄をつけた「太鼓柄」 があります。



名古屋帯・・・並幅(約30㎝)、 長さ九尺五寸(約360㎝)の帯。

      太鼓結びにします。 手先と胴に巻く部分を半分に折って

     端をかがった 「名古屋仕立て」にするのが一般的。

    袋帯に比べて結びやすいです。これは大正時代に名古屋の

     女学校の先生が考案したことからの命名といわれています。



半幅帯・・・帯幅が並幅の半分(約15cm)の帯です。

     浴衣や普段着に結びます。



夏帯・・・夏用の着物には、帯も紗や絽などの生地を用います。



結び方としては、

太鼓結び・・・名古屋帯による基本的な結び方です。


二重太鼓・・・袋帯の基本的な結び方。名古屋帯より約60㎝長いので

        お太鼓の部分で帯地が二重になります。


ふくら雀・・・袋帯の代表的な変わり結びです。

       振袖用に結びます。 左右に羽根が出たところをふっくらと

       太った雀に見立てたところからの呼び方です。


文庫・・・二枚の羽根を垂らす結び方。 


貝の口・・・半幅帯の変わり結びです。基本的には男性が角帯でする

       本結びと同じです。