◆棟上式と女の七つ道具 | “心のおもてなし” 和ごころ~慶の徒然草

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棟上式のときに、女の七つ道具

棟木に飾るようになったといわれます。(現在でもされている方も)

女の七つ道具紅・白粉(おしろい)・鏡・櫛

          かもじ(髪の毛のそえがみ、いれがみ)

          笄(こうがい)→髷にさす箸のような髪飾り・針 の七つです。


これは、昔有名な棟梁が棟上式の前の日に

玄関の柱を短く切りすぎてしまって、どうしようかと

こまねいていたところに、それを見ていた棟梁の奥さんが

枡(ます)を使って組んでいれたらどうだろうかと

提案をしたそうです。 柱の長さの足らない分を枡組み

(柱の上にあって、枡形などを組み合わせて棟木を支えるもので

社寺の建築にみられます)

をして補ったら、よく仕上がって無事に棟上式を終えたそうです。

けれども、棟梁は自尊心が高かったのか、奥さんが考えたから

上手くいったことが世間に知られるのが恐くて、口封じに

奥さんを殺してしまったそうです。 その後、棟梁は自分の愚かさを

とても後悔して、供養するために棟上式の際には、

女の七つ道具を必ず飾るようになったという話があります。


住まいを建築する = 建前(たてまえ) →男の仕事の執念と生き様


「本音と建前」といいますが、 日本人の特徴でもありますね。

この言葉の語源ともなっているようです。


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