■第二次世界大戦。ドイツがソ連に侵攻開始


1941年(昭和16年)6月22日、ドイツの独裁者ヒトラーは『バルバロッサ作戦』の発動を命じ、
300万のドイツ軍がソ連領内に侵攻を開始しました。

第二次世界大戦で、ヒトラーのドイツは、イギリス、フランス、アメリカ、そしてソ連と戦いました。

しかし、ヒトラーが戦いたかった相手は、ソ連だけでした。

共産主義のソ連を打倒し、その領域を『ゲルマン民族』の『生活圏』とすることが、ヒトラーの永年の目標でした。

ドイツ軍は破竹の勢いで
ソ連軍を撃破して、
モスクワの郊外に迫ります。

ウクライナ、白ロシアの住民たちは、当初はドイツ軍を『解放軍』として迎えました。

スターリンによる共産主義の圧制、独裁からの
『救世主』とみなしていたのです。

彼らを解放し、彼らの協力を活用していたならば、
独ソ戦の結末、そして、
現在の世界の様相は変わっていたでしょう。

しかし、
『スラブ民族=劣等民族』に固執していたヒトラーは、それを許しませんでした。

戦線後方の住民は、
『パルチザン』を結成して、ドイツ軍の補給線を攻撃します。

ドイツ軍にとっては、
作戦遂行のための武器、
弾薬の補給が困難になり、作戦遂行に支障が出始めました。

1941年(昭和16年)12月、ドイツ軍は最後の力をふりしぼって、
モスクワ郊外に肉薄し、
クレムリンの尖塔が見える地点に達しました。

しかし、12月5日、ソ連軍の総反攻が始まり、
ドイツ軍は撤退を始めます。

その3日後の12月8日、日本の海軍機動部隊は
ハワイ・真珠湾を奇襲攻撃しました。

それは、日本とドイツの転落への始まりでした。