一生一番であり続ける曲
ノスタルジーとは何なんでしょうか?
僕が幼稚園のとき、父親が乗っていた日産ローレルのカセットデッキでは
いつもリチャードクレーダーマンの曲が流れていました。
いつしか自分はそのクレーダーマンが大好きになっていました。
小学校にあがるかあがらないかの頃、割とオーディオ好きだった父親は
CDが発売されて間もない頃に購入しCDを買い集めていました。
それまで家ではレコードで聞いていたそのクレーダーマンを父親が僕のために
買ってくれました。
つまり、僕が始めて買ったCDはこのクレーダーマンなのです。
何かと話題になる初めて買ったCDは?の答えはこのクレーダーマンなのですが
すかしている感たっぷりで、まったく盛り上がらないのでたいてい嘘をつきます。
いまでも、人生でもっとも好きな曲。それはそのアルバムに収録されていた曲。
「午後の旅立ち」です。
NHKの朝の連ドラで使われていたらしく、今の60歳前後の女性は知っている方が多いそうです。
この曲を聴くたびに、昔懐かしい家族の姿がありありと蘇ってきます。
あのころ、父親は30代半ばだったと思いますが、20代で祖父からついだ
会社の社長として非常に大変だったと思います。
でも、幼少の僕には平穏で一点の憂いの見えない幸せな家族の姿としか残っていません。
その後の家族の苦難を考えると、いろいろな思いがその姿を覆い隠そうとも
するのですが、クレーダーマンの曲は静かに非常にフラットに、
頭をもたげてくるその感情を抑えてくれるのです。
やがて、実に写実的な過去としての描写にとどめてくれるのです。
僕の中のノスタルジーとはこういう感じです。
一生、この曲を超える曲は、僕の前には現れないでしょう。
僕も再来月には33歳。そして経営者の端くれ。
ローレルのハンドルを握っていた父親の年齢に近づいてきました。
僕が幼稚園のとき、父親が乗っていた日産ローレルのカセットデッキでは
いつもリチャードクレーダーマンの曲が流れていました。
いつしか自分はそのクレーダーマンが大好きになっていました。
小学校にあがるかあがらないかの頃、割とオーディオ好きだった父親は
CDが発売されて間もない頃に購入しCDを買い集めていました。
それまで家ではレコードで聞いていたそのクレーダーマンを父親が僕のために
買ってくれました。
つまり、僕が始めて買ったCDはこのクレーダーマンなのです。
何かと話題になる初めて買ったCDは?の答えはこのクレーダーマンなのですが
すかしている感たっぷりで、まったく盛り上がらないのでたいてい嘘をつきます。
いまでも、人生でもっとも好きな曲。それはそのアルバムに収録されていた曲。
「午後の旅立ち」です。
NHKの朝の連ドラで使われていたらしく、今の60歳前後の女性は知っている方が多いそうです。
この曲を聴くたびに、昔懐かしい家族の姿がありありと蘇ってきます。
あのころ、父親は30代半ばだったと思いますが、20代で祖父からついだ
会社の社長として非常に大変だったと思います。
でも、幼少の僕には平穏で一点の憂いの見えない幸せな家族の姿としか残っていません。
その後の家族の苦難を考えると、いろいろな思いがその姿を覆い隠そうとも
するのですが、クレーダーマンの曲は静かに非常にフラットに、
頭をもたげてくるその感情を抑えてくれるのです。
やがて、実に写実的な過去としての描写にとどめてくれるのです。
僕の中のノスタルジーとはこういう感じです。
一生、この曲を超える曲は、僕の前には現れないでしょう。
僕も再来月には33歳。そして経営者の端くれ。
ローレルのハンドルを握っていた父親の年齢に近づいてきました。