そろそろこの話を書きたいと思う。

世界中が福島第一原子力発電所に注目している。


今日、深刻度のレベルが4から5へ引き上げられた。

アメリカ、スリーマイルズ島と同じレベルになった。


何故ここまで被害が拡大したのか?

もちろん最大の要因は地震であるが、

他にも多数あると思う。


ニュースで原発のミニチュアを使って説明しているが

原発の海側に堤防は無かった。

防波堤だった。(ミニチュアが正確なら)


地震で津波が来ることは予想していなかったのか?

ありえないだろう。

危機管理が欠如していたにもほどがある。


先程ニュースで確認したが、

リアス式海岸の三陸では15メートルを超えた津波だったそうだ。

いくらリアス式海岸ではなくても

防波堤は無いだろ・・・・・。

堤防だろ。

原子力施設を守るんだから・・・・。



過ぎたことを言っても仕方ない。

これからは高い堤防を作れとしか言いようがない。




一番の問題は事故後の対処だ。

原子力発電所は東京電力の管轄であるが、

このような事故になれば

民間会社1社では手が付けられない。

当然政府がバックアップするのが

放射能漏れを起こさないための

安心・安全の行動ではないだろうか?

「安心・安全」

どこかの国の総理大臣のキーワードだ。


この総理大臣が何処まで原発を知っているのか

私にはわからないが、

最初から最悪の事態に備えて行動していれば

レベルが上がることが無かったかもしれない。

何故ここ数日で

自衛隊ヘリからの海水投入

機動隊の高圧放水車

消防の高圧放水車を出動させる?


事故が発覚した直後に

政府が出動させるべきことだったのではないだろうか?

作戦?対処?が全て後手後手、3日は確実に遅れている。


そして1週間目にして初めて

東京電力が福島県民に謝罪した。


これもまた遅い。


事故直後の放射能レベルであれば

今、作戦遂行中の放水や自衛隊機による海水散布も

もっと回数が多くできただろう。

ここまで遅くなり、放射能レベルが上がったので

作戦遂行者に放射能を浴びる危険が多くなったのだろう。

作戦遂行者も人間である。

家族もいる。

非常に危険な任務である。

それでも国民の為を想い作戦を遂行する。

彼らに感謝の言葉は伝えきれない。



話はそれるが、私は一つ気になることがある。

先の宮崎県の口蹄疫の問題で宮崎県知事は

一生懸命考え、行動したのが

記者会見の時の知事のヤツレ方から見て取れた。

しかし、

それ以上の問題である今回の

巨大地震・大津波・放射能の問題で

記者会見をする総理大臣や官房長官の顔である。

全く震災前と同じである。

これほどの問題を抱えながら

ヤツレないのは凄くタフな方々だ。