「青の時代」とか「ゲルニカ」は耳にしたことがある。
大阪万博の「太陽の塔」の「岡本太郎」とダブってしまう。
そんな難解というイメージしかない「ピカソ」。
彼も初期の作品ではそうでもない。
展覧会にある、44.5×53.5cmの「モンマルトルのカフェ」
持っている花を勧めている、子連れの花売り女性。じっと何かを直視している乳飲み子を抱えた母親。
緑がかった顔、弱々しい色使いは、居合わせた客同士にコミュニケーションが成立していないこと、大都会での日常生活の単調さを強調している、という。
1901年の制作で、この作品後、青の時代(1901~1904年頃)に続く。